ブラジル証券取引所(B3)は、新しいビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)の取引を開始し、仮想通貨の受け入れを拡大させている。

ブラジルの資産運用会社QRアセット・マネジメントは、B3で「QBTC11」というティッカーのビットコインETFの取引を開始した

ブラジル証券取引委員会は今年3月、QRアセットのビットコインETFと、仮想通貨投資会社Hashdexの仮想通貨ETFとを承認していた。Hashdexの方は複数の仮想通貨に基づくETFだが、QRアセットの方はビットコインのみのETFだ。

QRアセットの親会社であるQRキャピタルのフェルナンド・カルヴァーリョCEOは、仮想通貨ETFによって、投資家が無認可のプラットフォームに依存することなく、B3で直接ビットコインに触れることができ、セキュリティの強化になると述べている。

「QBTC11は、伝統的な金融市場とデジタル資産業界の両方の収束点であり、マイルストーンである。投資家は現在、市場で最も重要な暗号資産であるビットコインに投資するため、規制された低コストで堅牢なオプションを利用できる」

QRのビットコインETFは、B3に上場している唯一の仮想通貨ETFではない。4月に、ブラジル証券取引所は、同国初の仮想通貨ETFとしてHashdexの「HASH11」をデビューさせている。HASH11は、ビットコイン、イーサリアム、ステラ、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、チェーンリンクなど複数の仮想通貨で構成されるナスダック・クリプト・インデックスに基づいたものだ。

ビットコインETFは複数の国で勢いを増している。カナダの資産運用会社3iQは、ナスダック・ドバイでビットコインファンドETFを展開した。またカナダでは既に3iQとコインシェアーズのビットコインETFがトロント証券取引所で公開されている。米国では複数の仮想通貨ETFが提案されているが、規制当局はまだ承認していない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン