3月12日の仮想通貨相場は、主要仮想通貨を中心に暴落している。

ビットコインは6%近く下落し、今年最安値である7158ドルに近づいている。時価総額2位のイーサ(ETH)は15%近く下落。同3位のXRPも10%近くのマイナスとなり、それぞれ心理的な節目を下回った。そんな中、100倍レバレッジが有名な仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは、最大6000ドル~7000ドルまで下がるだろうと予想した。

(出典:Coin360 日本時間3月12日19時10分時点)

アーサー・ヘイズ 久しぶりのお告げ 

アーサー・ヘイズのお告げが戻ってきた。

3月12日に配信したニュースレターの中でヘイズ氏は、ビットコインについて以下のように予想した。

3000ドルを再びつけるとは思わないが、最大級の痛みが発生するとすれば6000ドルから7000ドルの間まで下がるだろう

ヘイズ氏は、ビットコインが現在急落している理由について流動性の欠乏をあげた。「人類を直面している恐怖や不透明によって世界的なマージンコールの嵐がおきている」とし、「ビットコインも例外ではない」と述べた。

この分析は、ブロックチェーン分析企業メサーリ共同創業者のライアン・セルキス氏と同じだ。同氏は、2008年の金融危機の直後に金(ゴールド)が急落したことについて流動性の欠乏を指摘。その後、2、3年かけて金は安全資産として機能として回復したと解説した。

ビットコイン 年末2万ドル回復の訳とは?

ヘイズ氏も、現在の危機を乗り越えたら、ビットコインは年末にかけて回復すると予想した。

中央銀行の印刷機が猛獣モードになる中、ビットコインは年末にかけて1万ドルから2万ドルに戻るはずだ。それぞれの中央銀行が金利をゼロにして終わりのない金融緩和を発表する。しかし、2008年や2009年の初期に見られたように、当たり前の話に思えること(つまり、中央銀行が印刷して金やビットコインのような資産が上昇すること)は最初は明らかにならないものだ」

その上でヘイズ氏は、現物債券価格と先物価格の差がなくなるかネガティブになった時が「楽観論の蒸発のシグナル」とし、その時「フリーマネーの波を吸収するために両手で仮想通貨を買い始めなければならなくなる」と指摘。「まずはビットコインをハンドバックに入れて、その後で他の犬の糞を手に入れれば良い...Cリップルでさえ上がるかもしれない」と述べた。

ヘイズ氏は「冬の時代」が続いていた2019年3月、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和に路線変更をしたことを受けて、ビットコインは年末にかけて青信号が灯もり始めるだろうと予想。「全能な中央銀行」による「フリーマネー」注入の恩恵を受けると分析していた