英国拠点の仮想通貨マイニング企業アルゴ・ブロックチェーンの昨年2019年の収益が前年比10倍となった。1月20日に発表した。今後さらなる拡大が期待されるとしている。

アルゴはロンドン拠点で、ロンドン証券取引所(LSE)に上場。「特定のコインを保持したいが取引所を通したくない」とする機関投資家ら向けに仮想通貨マイニングのサービス事業(Mining as a Service)を提供している。カナダ・ケベック州にマイニング施設を構え、水力発電力が低価格という地域の特性を活用している。

2019年の収益は850万ポンド(約12億円)とされ、2018年の76万ポンド(約1億800万円)の10倍相当だ。

ビットコインの採掘量は、2019年第4四半期は432BTC、第3四半期は426BTCだった。収益は第3四半期の363万ポンドから、第4四半期は266万ポンドと減少した。原因は、仮想通貨価格の下落、マイニングのディフィカルティの増加などだとしている。

生産コストと仮想通貨価格を比較したマイニングマージン率は、第3四半期が73%、第4四半期は52%を維持し、健全だとしている。

アルゴは今年2020年からマイニングマシンを倍増させるなど、運営の拡大を図っている。2020年第1四半期終わりまでにマイニングマシン1万7000台の体制を目指すとしている。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン