ビデオゲーム開発のカプコンが、クリプト・コレクティブズ(収集物)の世界における最新のポップカルチャーブランドとなった。『ストリートファイターⅡ』シリーズにインスパイアされたNFTが、18日にWAXブロックチェーンに登場した

新しいデジタルトレーディングカードは、人気ビデオゲームのキャラクターをモチーフにしているのを特徴としている。

10枚パックと60枚パックのストⅡデジタルカードは、クレジットカードでのみ購入できる。18日からセールが始まり、24時間続くという。

デジタルコレクティブズは2021年になってブレイクしている。過去30日間でノンファンジブルトークン(NFT)の売上は1.3憶ドルを超えている。その半分以上(正確には54%)は、Dapper Labsによる”NBA Top Shot”によるNFTだ。

WAXのプロダクトマネージャーであるリー・ジェンキンス氏は、ブロックチェーン技術によって「デジタル所有権が初めてアイテムの物理的所有権に匹敵するものになった」と、コインテレグラフに語っている。

「コレクターは今やデジタルアイテムを永久に所有することができる」と、ジェンキンス氏は語っている。「これらは収集、購入、販売、取引をすることができ、アイテムは本物であると簡単に検証でき、検証可能な希少性がある」。

「ブロックチェーンを理解している企業にとって、デジタルコレクティブズ(NFT)はブロックチェーンのキラーアプリであり、ブロックチェーン技術なしでこれまで不可能だった製品やサービスを提供できることになる」

仮想通貨WAXXをベースとするデジタルコレクティブズの市場は、WAXの低い取引コストのおかげもあり、活発となっている。ジェンキンス氏は、そのような要因によって、WAXの流通市場が個々のコレクターに利益を提供できると信じている。

NFTデータアグリゲーターのCryptoslam.ioによると、WAXベースのプロジェクトは二次流通市場で上位30のNFTプロジェクトで17個を占めている。ただイーサリアムベースのプロジェクトが依然として総売上の大部分を占めている。WAXべースで最も憂いてるNFTブランドはToppsのGarbage Pail Kidsとなっている。

カプコンはブロックチェーンの世界でまったくの見知らぬ存在ではない。デジタルグッズメーカーのECOMIも、カプコンの知的財産のライセンスを取得している。ECOMIは、ハイエンドのデジタルコレクティブズの仮想市場であるVeVeを手掛けている。