昨日の昼過ぎから始まった仮想通貨相場の急騰は、本日3日の午前9時00分現在も続いている。ビットコイン(BTC)は18%以上上昇(過去24時間)。仮想通貨トップ10はすべて2桁パーセントのプラスとなっている。相場上昇の背景には「リスクオン」や「日本の投資家心理の改善」など本質的な要因をあげる専門家がいる一方、エイプリルフール説やミステリアスな注文説が浮上している。

(出典:Coin360

エイプリルフール説

「SECが爆弾を投下!2つのビットコインETFを承認」

4月1日、このように報じたのは、仮想通貨メディアのFinancial Magnates。市場関係者がポジティブ材料として待ち望むビットコインETFをSEC(米証券取引委員会)が承認。しかも、現在仮想通貨資産マネジメントのビットワイズと米運用会社ヴァンエックらが申請するビットコインETFを「2つとも同時に承認した」と報じた。

その後、Financial Magnatesは、タイトルに「エイプリルフール!」と付け加えた。

SECは2つのビットコインETFについて審査期限を5月に延期したばかりで、冷静に考えればありえない話だが、これが今回の急騰のきっかけになったとみる向きもあるようだ

”ミステリアス注文”説

身元不明の買い手による巨額注文がきっかけになったという説もある。

ロイター通信によると、仮想通貨企業BCBグループのオリバー・ボン・ラズバーグサディー氏は、約1億ドル(約111億円)の注文が、米国の仮想通貨取引所コインベースとクラーケン、ルクセンブルグのビットスタンプを駆け巡ったと指摘。「2万BTCの注文が3つの取引所でアルゴリズムを使って管理されていた」とし、3つの取引所の取引高は、それに連動する形で増加。1時間で約7000BTCほど増加したという。

このミステリアスな注文について詳細は分かっていない。