米アップルは11日、iPhoneなどで仮想通貨のマイニングを行うアプリを提供することを禁止した。これはアップルが11日に更新したアプリ開発者向けのガイドラインの中で明らかにしたもので、「アプリは急速にバッテリー消耗させて過度な熱量をもたらし、デバイスに不必要な負荷をかけるべきではない」としている。

 現状ではiPhoneのアプリを使ってマイニングをする人はほとんどいないとみられるものの、CNBCは「iPhoneなどを使ってエネルギーをあまり消費せずに仮想通貨を採掘できる未来を、アップルは先回りして止めることになるかもしれない」と分析している

 アップル・インサイダーによると、アプリ開発者向けのガイドラインに仮想通貨関連の項目が書かれるようになったのは、アップルがアップストアからコインベースや他の仮想通貨のアプリを削除した後で2014年だという。今回更新されたガイドラインには、次のように書かれている。

「2.4 ハードウェアの互換性

 2.4.2 効率的にパワーを使えるようにアップルを設計する。アプリは急速にバッテリー消耗させて過度な熱量をもたらし、デバイスに不必要な負荷をかけるべきではない。アプリ(アプリ内で展開される第3者の広告も含めて)は、仮想通貨のマイニングのような不必要なバックグランドプロセスを実施すべきでない」

  ハイパーレッジャーのエグゼクティブディレクターを務めるブライアン・ベエレンドルフ氏は7日、ブロックチェーンはシリコンバレーの大手企業の力を弱めるだろうと発言した