米最大の仮想通貨取引所コインベースのエンジニアトップであるピート・キム氏は、米アップル(Apple)が26日にリリースした iOS14.4とiPadOS14.4のセキュリティアップデートをするよう勧めている。
キム氏によると、現在iOSが搭載されたデバイスでコインベースの仮想通貨ウォレットを使用している場合、ハッカーによるリモートアクセスが可能で、ユーザーのウォレットが公開される脆弱性があるという。
キム氏はiPhoneユーザーに対し、すぐにOSをアップデートするよう警告した。
「iOSデバイスで仮想通貨ウォレットを使用している場合, できるだけ早くiOSをアップデートすべきだ!アップデートには悪用の危険性があるリモートコードの修正が含まれている」
コインベースのモバイルウォレットは、アップルストアで13番目に多くダウンロードされた金融アプリだ。
今回のアップルのセキュリティアップデートは、iPhone 6s以降、iPad Air 2以降、iPad Mini 4以降、第7世代のiPod Touchを対象としている。キム氏は脆弱性について、悪意のある行為者によって「積極的に悪用されている可能性がある」としている。
ただ、キム氏は現在のところ、リモートコードによってハッカーの標的になっているという証拠は見つかっていないとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン