ゲームおよびWeb3の企業アニモカ・ブランズは、9月11日にモカバース(Mocaverse)プラットフォームの開発を加速するための資金調達ラウンドを完了したと発表した。

アニモカ・ブランズは、Web3ゲーム、文化、エンターテインメントのIDおよびポイントシステムとしてのモカバースプロジェクトを展開する目的で2000万ドルを調達した。

アニモカ・ブランズの共同創設者兼CEOであるヤット・シウ氏は、プロジェクトのDAOベースのアプローチがコミュニティを最優先させることを意味し、アニモカエコシステム全体での協力を可能にすると述べた。

同氏はまた、これが「他の分散型組織のデジタルID、評判、ロイヤルティシステム」としても機能すると強調した。

Moca IDは、ノンファンジブルトークン(NFT)のコレクションとして形をとり、ユーザーがデジタルIDを作成し、「評価を蓄積し、ロイヤルティポイントを獲得および使用」することができる。

この資金調達ラウンドは、CMCCグローバル、スカイメイビスの創設者であるアレクサンダー・ラーセン氏、Yield Guild Gamesの創設者であるギャビー・ディゾン氏などが主導した。

IDは、アニモカのポートフォリオに含まれる450社以上の企業の大規模なエコシステムへのアクセスにも使用される。発表によれば、このネットワークには7億以上のユーザーアドレスが含まれている。

CMCCグローバルの共同創設者であるマーチン・バウマン氏は次のように述べている。

「このプロジェクトは、アニモカ・ブランズ傘下の独自の企業ポートフォリオを統一し、何億人もの新しいユーザーがWeb3とメタバースエコシステムにアクセスするためのポータルとなるでしょう。」

こうした開発が行われる中でも、メタバースへの注目は減少している。2022年に大きな注目を集めたメタバースは、2023年に人工知能のような新技術にスポットライトを奪われている。

それにもかかわらず、デジタル領域での接続の機会を持ち続けているのは事実だ。ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサンジ氏は、8月26日に彼の引き渡しに反対するメタバースでの政治集会を開催した。

7月には、ブリティッシュミュージアムとザ・サンドボックスが協力して、博物館をデジタル領域に持ち込むためのパートナーシップを結んだ。