Web3ゲーム大手アニモカ・ブランズは、現在約600社に及ぶ投資先ポートフォリオをゲーム領域以外にも広げる方針だ。同社の最高戦略責任者キーガン・ペイマニ氏がCNBCとのインタビューで語った。

ペイマニ氏は「我々は年間に数十社へ投資している」と述べた上で、「AI、DePIN(分散型物理インフラ)、DeFi(分散型金融)、ゲーム、あるいは新たな分野やステーブルコインなど、さまざまな機会の中で、我々が属するエコシステムがどのように拡大していくのかを常に注視している」と説明した。

アニモカ・ブランズにとってゲームは依然として最大の投資カテゴリーであり、同社が出資する628社のうち230社がゲーム関係である。同社は2014年の創業以来、アクシ―・インフィニティ、クリプトキティーズ、コロッサル、イールド・ギルド・ゲームズなど、ゲーム関連プロジェクトへ積極的に投資してきた。

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アニモカの最高戦略責任者であるペイマニ氏 Source: CNBC

現在では、インフラストラクチャー、人工知能、DeFiへの投資も着実に拡大している。

ペイマニ氏は「ステーブルコインやRWA(現実世界資産)トークン化などの分野でも、興味深くエキサイティングな動きがあれば、市場リーダーになることを目指す」と強調し、アニモカがWeb3エコシステムの変化から個人投資家全体が利益を得られるような存在を目指していると述べた。

「ゲームチェンジャー」プロジェクトを発掘へ

ペイマニ氏は「我々は今後も、業界にとってゲームチェンジャーになると信じるプロジェクトを見つけていく」と述べ、ステーブルコインは今後の重要な焦点になるとの考えを示した。

また創業者のヤット・シウ氏は水曜日、コインテレグラフに対し、次の成長フェーズにおいて「機関投資家の参加が非常に重要になる」と語った。さらにビットコインだけではなく、アルトコインも重要になると指摘している。

シウ氏は「機関投資家の動きは、単にビットコインを買ってエクスポージャーを得るという話だけではない。市場構造法案により、ユーティリティを伴う形での機関投資家の採用が進む」と述べた。

ゲーム分野には引き続き強気

アニモカはゲーム以外の分野にも投資領域を広げる一方で、ゲーム事業への強気姿勢は変わらない。

ペイマニ氏は「我々は依然としてゲームの未来に強気であり、プレイヤーが投入した時間、エネルギー、努力、資金がWeb3空間で資産として生き続ける世界が実現すると見ている」と述べた。

2025年第3四半期の仮想通貨ベンチャー投資額は、前期比290%の増加となり、第1四半期以来の強さを示した。ギャラクシー・デジタルは月曜日のレポートで、調達額の大半は2018年創業の企業が占めた一方、2024年創業企業が最も多くの取引数を記録したと指摘した。

アニモカ・ブランズは、AI特化フィンテック企業カレンシー・グループとの逆さ合併を通じ、ナスダック上場を目指している

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