米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツは、仮想通貨(暗号資産)セクターでの存在感を拡大させている。フォーチュンの4月30日の記事によれば、新たな仮想通貨に焦点を当てたファンドのため5億1500万ドル(約550億円)を調達した。

4月14日の報道では4億5000万ドル規模の調達を目指していると報じられていたが、実際の調達額は6500万ドルも上回った形となった。

ブロックチェーンスタートアップに投資

アンドリーセン・ホロウィッツの最初の仮想通貨ファンドは2018年に3億ドルを調達していたが、今回も最初のファンドと同様にブロックチェーンスタートアップへの投資に焦点を当てるという。

ファンドに参加しているクリス・ディクソン氏はブロックチェーン技術を次のように表現している。

「新しいコンピューティング・パラダイムが登場することは非常にまれだが、これはインターネットでのクラウドやモバイルに匹敵するものだと、私たちは考えている」

ディクソン氏は、2020年には新しい期待できるブロックチェーンプロジェクトが数多くデビューすることになると語っている。その1つとして、ブロックチェーン基盤のクラウドコンピューティングプロジェクトである「Dfinity」を挙げている。

アンドリーセン・ホロウィッツは、これまでフェイスブック主導のステーブルコインプロジェクト「リブラ」や、メーカーダオ、コインベースなど様々な仮想通貨プロジェクトに投資してきている。

仮想通貨業界への関与は、投資だけではない。昨年12月には仮想通貨スタートアップを支援するためのインキュベーションイニシアティブも発表している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン