エンターテインメント事業を手掛ける米国企業であるAMCエンターテインメント・ホールディングスは、ブロックチェーン技術に関して大きな期待を寄せており、同社のCEOは独自の仮想通貨の発行について公式に検討している。

映画館チェーンを運営するAMCのアダム・アーロンCEOが20日、CNBCとのインタビューの中で、同社の仮想通貨に対する強い意欲について語った。具体的な詳細は述べられなかったものの、アーロン氏はいくつか示唆に富む発言を残している。

「この数か月で我々は、仮想通貨の分野で非常に積極的になるということで、とても世間を騒がしてきた」

それからアーロン氏はAMCが独自の仮想通貨を発行する可能性について詳しく語った。アーロン氏はその中で、「AMCが仮想通貨の発行および兌換において成功できるという理由は数多くある」と述べている。また、これは現在AMCが取り組んでいる6つのアイデアのうちの1つに過ぎないともアーロン氏は述べている。

AMCはデジタル資産の面でとても先進的な考え方を持っている。8月にAMCは、映画のチケットの支払い方法としてビットコインを受け入れるための基盤を今年中には構築する意向である、と述べている。

その翌月、AMCは支払いに使える仮想通貨として、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTH)、ビットコインキャッシュ(BCH)を追加した。その際にアーロン氏は、映画館を利用する人々はAMCの劇場にてチケット購入や売店を利用する際に仮想通貨が支払い方法として使えるようになることを強く望んでいる、と述べていた。

10月初旬に、AMCはドージコイン(DOGE)を支払いに利用可能な仮想通貨として追加した。これは、アーロン氏がTwitterにて行った投票で、14万人以上もの参加者の内、68パーセントがドージコインを利用可能にすることを求めたという結果を受けての決定だった。

10月6日に、AMCは仮想通貨で購入し、チケットやAMCの電子カードに引き換えることができるデジタルギフトカードを発表している