ビットコイン(BTC)が3万ドルを下回っていたのは短期間だった。Cointelegraph MarketsとTradingViewのデータによると、強力な流入があったことでBTCは一時3万3866ドルまで上昇した。
バイデン政権が米国経済を支援するための大規模な経済刺激策を通過させる見通しが出てきたことで、ヘッジ手段としてのビットコインへの関心が再び浮上し始めたようだ。
ビットコインの投資家心理が「極端な強欲」から「恐怖」に変わったが、一部の投資家はBTCを押し目買いしていたようだ。
機関投資家は将来の規制を警戒
CrossTowerのトレーディング責任者であるチャド・スタイングラス氏によると、ビットコインの調整は、米国のイエレン財務長官による批判的なコメントによって引き起こされた可能性があるという。
イエレン氏のコメントの前、ビットコインは「調整後の保ち合い」を経験しており、3万4000ドルから3万8000ドルのレンジでの値動きとなっており、トレーダーは「保ち合いがどちら側の方向に動くのかを待っていた」。

スタイングラス氏はさらに、ビットコインの次のステップは機関投資家の行動によって決定されると説明している。
「3万1000ドルは強力なサポートのポケットだったので、少なくともすべての人が売っているわけではない。その壁が残っているのか、それとも機関投資家が蓄積し続けているのかを待つ必要がある。もし機関投資家が買っていれば、トレンドは自然に戻ってくるだろう。機関投資家が規制ガイダンスが整備されるのを待って傍観してるとなれば、買いの流れの欠如が深刻になるだろう」
アルトコインが反発
時価総額上位のアルトコインも今週の調整から回復してきている。ポルカドット(DOT)は7.09%上昇し、18ドルの高値を付けた。一方、チェインリンク(LINK)は2桁の上昇を記録し、22.31ドルの高値を記録した。テゾス(XTZ)は15%の上昇をみせた。
仮想通貨の全体的な時価総額は9498億ドルであり、ビットコインのドミナンスは64.4%となっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン