匿名性の高い仮想通貨ヴァージ(Verge、XVG)が新たにハッキングを受け、数時間のうちに3500万XVGが盗まれた。ネクスト・ウェブが22日に伝えた。
ヴァージは、自社のマイニングプールが21日にDDoS攻撃を受けたため、解決に向けて動いているとツイートしている。
it appears some mining pools are under ddos attack, and we are experiencing a delay in our blocks, we are working to resolve this.
— vergecurrency (@vergecurrency) May 22, 2018
@vergecurrency いくつかのマイニングプールがDDoS攻撃を受けたようだ。ブロックで遅延が生じている。解決に向けて作業している。
コインマーケットキャップのデータによれば、XVGは記事執筆時点までの24時間で14%強下落しており、0.041ドル近辺で取引されている。現時点のハッキング被害は約140万ドル(約1億5000万円)に相当する。
ヴァージは4月初頭にも25万XVGがハッキングされ、そのニュースが流れた結果25%下落した。SuprnovaマイニングプールのOCminerが、ビットコイントークに投稿した内容によれば、ヴァージの開発者はハードフォークを意図せず開始することで、このときのハッキングを「解決」した。ヴァージのツイッターアカウントも3月に侵害され、ハッカーが自分たちに送られたコインと引き換えにヴァージを配るという虚偽のツイートが流れた。
コインテレグラフはハッキング事件に関するコメントを求めたが、記事執筆時点でヴァージから回答はない。
最初の攻撃を指摘したOCMinerは、ヴァージの脆弱性について22日に再度、ビットコイントークに投稿し、「前回の攻撃について何も対処していない(応急措置でしかない)ため、攻撃者は単純に2つのアルゴリズムを使ってチェーンを分岐させ、自分たちのために使用し、数百万ドルを手にした」と述べている。
ヴァージにまつわる別のニュースとして、先月、アダルトエンターテイメントのストリーミングサイトであるポルノハブとの提携が発表された。ポルノハブ・プレミアムの利用や商品購入にコインを使用することができる。