11400ドル付近までの上昇によって、市場に出回っている仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の大部分は利益が出ていることがデータで示された。

仮想通貨データ提供企業のグラスノードの分析によると、7月27日現在でビットコインの供給量の95%が最後に動いた時よりも価格が上がっていることがわかった。

97.7%が利益

27日の高値は2019年6月に記録した13800ドルに匹敵する利益となった。

(出典:グラスノード「3年間のビットコインの利益率」)

しかし、今回の市場は複数の要因で、2019年の上昇とは一線を画している。特に米ドルが弱く、投資家が安全資産である金や銀に殺到するなど、マクロ経済のセンチメントが大きく異なっている。

さらに、同じく仮想通貨データ分析企業ルック・イントゥ・ビットコインのデータによると、ビットコインは市場に供給されて以来、全日数のうち、97.7%が利益を上げていることが示されている。

(出典:LookIntoBitcoin「ビットコインの利益日数チャート」)

強気派は終わってない

ビットコインの収益性とリターンが爆発的に増加したにも関わらず、今年第2四半期では仮想通貨取引所から特定の価格での大量売却は行われていないことがわかっている。27日に入金が急増したが、売り圧力はまだコントロールされている状態だ。

コインテレグラフのアナリストであるflibflib氏は10400ドルが強気派のサポートとなっていることを強調している。

「10400ドル付近には大きな買いがある。私はトレーリング・ストップを設定しているが、ウィックの場合に備えて見守る必要があるだろう」

Flibflib氏は11000ドル付近では強気派が「もう終わったとは確信できない」ことからロングポジションに入ったとした。

強気の見方を示しているのは、Flibflib氏だけではない。

ビットコイン強気派として知られるマックス・カイザー氏は 、「仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は28000ドルに達するまで上昇をやめないだろう」と見方を示している。カイザー氏はさらに28000ドルを超えると、30000ドル付近での調整後に10万ドルに向かうとの超強気の予想を示している。

米連邦準備制度理事会(FRB)の巨大な経済刺激策はマネーサプライを膨らませ、米中対立の緊張と、新型コロナウイルスへの影響とも相まり、投資家の不安を煽っている。こうしたことから安全資産に資金が流れていると読む見方が多い。

金融コンサルタント企業デヴィアグループのナイジェル・グリーンCEOは、 ビットコインの最近の強気の動きは、金(ゴールド)のような実績のある安全な避難資産に置き換わる力があると語っている

グリーン氏は、投資家が伝統的な市場の混乱から資産を保護する方法として、ビットコインという「分散化した非主権的なセキュアなデジタル通貨」を選択する理由の1つとして、米国と中国との間の政治的緊張の高まりを挙げている。

そのうえで「ビットコインが、その希少性と価値の保存手段という特徴から、将来、世界がよりテクノロジー主導となっていくに従い、長期的には金の地位を奪う可能性がある」と、ビットコインに対して中長期で強気の見方を示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン