グラミー賞受賞のラッパーであるエイコン(Akon)の仮想通貨プロジェクト「Akoin」は、ブロックチェーン金融インフラ企業のDelchainと提携した。

Akoinの共同設立者兼社長のジョン・カラス氏は、コインテレグラフに対して、メールで今回の提携について語った。

「バハマに拠点を置くデジタル資産管理を主導するDeltechの関連会社であるDelchainは、2020年第2四半期に予定されているトップティアの取引所でのAkoinのトークン生成イベントに向け戦略的アドバイスと専門知識を提供する」

ホワイトペーパーを発表

エイコンは3月15日にAkoinのホワイトペーパーを公開したばかりだ。ホワイトペーパーの中で、Akoinは「アフリカおよび新興経済圏の起業家向けに設計された」仮想通貨であり、プロジェクトの使命はブロックチェーン技術を使用して「世界で最も成長している経済の可能性を解き放つことだ」と説明している。

エイコンは、コインテレグラフに対してモバイルクレジットがアフリカで通貨として使用されていることを強調し、次のように述べた。

「アフリカには非常に多くの通貨がある。その多くは不安定であり、そのほとんどんは信頼されていない。一般のアフリカの人々は、もはや通貨さえ使わず、農産物・魚・果物や基本的な商品の取引方法として携帯電話のクレジットを使用している」

エイコンは「村の外では携帯電話の通話時間で何かと交換することができない」とし、村の外にあっても携帯電話ベースの取引が可能なようにするのがAkoinの狙いだと語った。

Delchainは専門知識を提供

DelChainは、Akoinの多くの領域で専門的ノウハウを提供することになる。「デジタル資産管理、トークン生成イベント、トークンのカストディおよび関連サービスで業界のベストプラクティス、金融サービスやトップティアの取引所との関係」を提供するという。

エイコンは、コインテレグラフに提供した声明の中で、「私たちはDelchainと提携することを決めた。Delchainは仮想通貨の世界でも実績のある金融機関の1つだ」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン