ベンチャーキャピタルの資金調達が全体的に減少している中、人工知能（AI）スタートアップは引き続き強力な資金調達を行っている。

分析会社ストックリティクスのデータによれば、AIスタートアップは過去90日間で118億ドルを調達し、2024年第3四半期のベンチャーキャピタル資金総額の30%を占めた。

この増加は、米国によるAIチップの輸出規制強化、評価の不確実性、スタートアップの不振な業績にもかかわらず、投資家にとって複雑な状況を作り出している。

分析によると、投資家はどのAIスタートアップを支援するかについてより選択的になっているが、全体的な関心は依然として強い。「118億ドルの新たな資本は、2024年第2四半期に記録された296億ドルの絶対的な記録を除けば、2023年および2024年を通じて見られた四半期ごとの数字に近い」とストックリティクスのアナリストであるニール・ロアティ氏はのべた。

取引件数は減少し、第3四半期の総取引数は前年同期の110件から79件に28%減少した。

「大規模な取引がセクター内のセンチメントをポジティブに保っている」とロアティ氏は語った。全体的なベンチャーキャピタルの資金調達活動も減速し、前年同期比で13%減少した。

クランチベースのデータによると、投資家は今年これまでにAIセクターに約530億ドルを投入しており、これは2023年の最初の3四半期より35%多い。注目すべき取引には、OpenAIの最近の66億ドルの資金調達ラウンドがあり、評価額は1570億ドルに達した。

Source: Crunchbase

今四半期の数字により、AIセクターの累積資金調達額は2410億ドルを超え、そのうち米国企業が約65%、1550億ドルを調達した。アジアのAIスタートアップは合計530億ドルを調達し、欧州のAI企業は302億ドルを確保した。

ベンチャーキャピタリストが注目する戦略の1つは、AIとブロックチェーン技術の融合だ。

「AIと仮想通貨の融合における機会に特に興奮しているが、数年後にはその区別も古臭くなるだろう」とパンテラキャピタルのポートフォリオマネージャーであるコスモ・ジアン氏はコインテレグラフの以前のインタビューで語った。

投資運用会社ヴァンエックは10月9日、AIと仮想通貨スタートアップを対象とした新しいベンチャーファンドを発表し、プレシードおよびシードステージの企業に3000万ドルを提供する予定だ。

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