米国で現物型ビットコインETFを発行しているヴァンエックが、新たに仮想通貨と人工知能(AI)の初期段階プロジェクトを支援する取り組みを開始した。

ヴァンエックは10月9日、フィンテック、仮想通貨、AIスタートアップに対するプレシードおよびシードステージでの投資を目的とした3000万ドル規模のファンド「ヴァンエック・ベンチャーズ」を立ち上げたと発表した。

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Source: VanEck

ヴァンエック・ベンチャーズの主要な投資テーマとして、トークン化された資産、インターネットネイティブな金融マーケットプレイス、ステーブルコインをベースにした決済およびトークン化された資本市場が挙げられている。

サークル・ベンチャーズ出身のワイアット・ロンガン氏とフアン・ロペス氏がファンドを指揮

ヴァンエックの新ファンドは、サークル・ベンチャーズの元責任者であるワイアット・ロンガン氏とフアン・ロペス氏が率いている。サークル・ベンチャーズは、時価総額で2番目に大きいステーブルコインであるUSDコイン(USDC)を運営するサークル・インターネット・フィナンシャルのベンチャーファンドで、2021年後半に設立された。

ロンガン氏とロペス氏はサークル・ベンチャーズで、インフラから消費者向けアプリケーションまで、初期段階の企業に5000万ドル以上を投資してきた。

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Circle Ventures’ Wyatt Lonergan (left) and Juan Lopez Source: VanEck

ロンガン氏は、ヴァンエック・ベンチャーズがステーブルコインプロジェクトに注目している理由として、ステーブルコインが「オープンソースの銀行レイヤー」として台頭すると予測している。ロペス氏も「ステーブルコインは、大規模な価値の保存と移転をシームレスに可能にし、Linuxのような相互運用性をもたらしている」と述べ、規制の明確化が進む中で「これまでにないエキサイティングな時期だ」と強調した。

ヴァンエック・ベンチャーズ、25〜35の投資を予定

ヴァンエック・ベンチャーズは、今回の発表で25〜35の投資を計画しており、1件あたり50万ドルから100万ドルを投入する予定だという。

同社はすでに4つの未発表の投資を行っていると明かした。情報筋によると、ヴァンエック・ベンチャーズの資本の約3分の2は外部投資家から提供され、残りはヴァンエック自体からの出資である。ファンドはエクイティ投資に加え、プロジェクトに関連するトークンと引き換えに企業の株式を取得することもあると報じられている。

ヴァンエックのCEO、ヤン・ヴァン・エック氏は「1968年に金投資へのアプローチを開拓し、2017年にはビットコインの破壊的な可能性を認識したように、革新的な機会に対する長期的な視点を持つことは、我々の投資哲学の一部だ」と述べ、今回のファンドについて「初期段階のベンチャースペースへとそのビジョンを拡張するものだ。フィンテックの中でもっとも破壊的な企業の創業者を支援できることを楽しみにしている」と語った

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