デジタル分析企業チェイナリシスによれば、アフリカの仮想通貨市場は昨年来から大きく成長し、世界平均と比較して個人投資家の取引高で大きなシェアを占めている。

14日に公開されたレポートによれば、チェイナリシスはアフリカの仮想通貨市場が2020年7月から2021年6月までの間に1200%増加し、ケニアや南アフリカ、ナイジェリア、タンザニアで高い採用率を示したという。チェイナリシスは、一部の国が現地銀行を介した取引所への送金を制限・禁止していることを考えると、P2Pプラットフォームの人気がアフリカでの仮想通貨採用拡大の推進要因の1つである可能性があると付け加えている。

チェイナリシスによると、2020年7月から2021年6月までの間に大陸全体で1056億ドル相当の仮想通貨を受け取ることになった。世界のほかのどの地域よりも、個人投資家サイズの送金が市場全体のトランザクションで大きなシェアを持っている。パクスフルやローカルビットコインなどのP2Pプラットフォームは、アフリカのすべての仮想通貨取引の1.2%を占めている。

「これらのフロンティア市場の多くでは、人々は銀行口座から集中化された取引所に送金できないため、P2Pに依存している」と、パクスフルの共同創設者兼COOのアーサー・シャバク氏は述べている。「仮想通貨製品はよりユーザーフレンドリーになっているので、より多くの人々を仮想通貨経済に参加させ、仮想通貨がより速く、より安く、より便利であることを理解するのを助けることができるだろう」。

この地域で仮想通貨を採用する推進力となっているものとしては、送金の問題だ。政府が送金額を制限している場合、それを回避する手段として仮想通貨を採用しているのだ。アフリカの多くのユーザーはまた、国際商取引の支払をより速く、より安価に行う方法として仮想通貨を使用しているという。