ピアツーピア(P2P)のビットコイン(BTC)取引高がここ数カ月で急成長を遂げ、アフリカ大陸がP2Pの取引高で米国に次ぎ世界で2番目に躍り出た。
1月初旬以来、サハラ砂漠以南地域のアフリカはアジア太平洋地域、東欧、そして中南米の各地を抜き、2番目に強いP2P市場へと躍り出た。
アフリカのP2P市場の活況
6月30日に仮想通貨アナリストのケビン・リーク氏がツイートしたデータによると、アフリカ諸国では過去3カ月で3桁台の成長がみられた。ナイジェリアが125%増、南アフリカが194%増、ケニアが199%増、そしてガーナが257%増となった。
コインテレグラフに話を聞いたところ、P2Pビットコインのマーケットプレイスのパクスフル(Paxful)の広報担当は、アフリカのトップ市場のほか、2020年のこれまでに500万ドルと、カメルーンが「飛び出て」きている指摘した。
パクスフルはこの劇的な取引活動の増加を、「隅々までネットに接続」され、発展途上市場の草の根コミュニティーを育成するという状況が生んだ結果であるとした。
「ここ最近の取引の大幅増に関しては、何か1つのきっかけがあった訳ではなく、インドやアルゼンチンなどの新市場参入、ローカルコミュニティーの構築(ケニア、ガーナ、南アフリカなど)、そして新しい提携を結ぶなど、それぞれをうまく実現した様々なチームの努力が組み合わさったものだ」
パクスフルは加えて、「新しい市場には改善のチャンスがつきものであり、成長のロードマップとしてユーザーのニーズにフォーカスし続けるつもりだ」とした。
北北がP2P市場ではトップ
アフリカが急激な増加を見せているが、北米は取引高でトップとなっており、P2Pの取引高は週間で3000万ドルを超えている。
出典: UsefulTulips 地域別のP2P取引
米国は一国の取引高で3000万ドルを占め、アフリカ大陸全体の約2倍を構成している。パクスフルの広報担当によると、米国の州で過去1年間のP2P取引で最も取引高が多いのはカリフォルニア州だという。
ナイジェリアはP2P市場において2番目に強い国で、1000万ドル近くを占めている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン