アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)の金融サービス規制庁(FSRA)が今月11日、仮想通貨と新規仮想通貨公開(ICO)、そして仮想通貨売買を対象にした一連の規制の準備を進めていると発表した。
発表によれば、規制準備を進めるあたって、FSRAは仮想通貨業界の高い能力を有する専門機関や個人と協力する予定であるという。一方、規制の具体的な時期は明らかにしなかった。
FSRAは昨年10月にもICOと仮想通貨のリスクに関して警告を発している。その時点で、同機関は仮想通貨に対する独自の規制について検討し始めていた。
今回の発表でADGMは、「仮想通貨は法定貨幣ではないが、商品やサービスの交換手段として世界中の関心を集めつつある」として、仮想通貨に世界的需要があることを認めている。
今月4日には、UAEの証券・商品委員会(SCA)は投資家らに対し、仮想通貨による資金調達活動がいまだUAE政府の規制の対象となっていないことを理由に、仮想通貨への投資リスクは全て投資家が負うことになるという警告を発している。