ツイッターで約6万5千人のフォロワーを有するコメンテーターのウェールパンダ(@WhalePanda)が6日、自身のブログで「セグウィット2xに関する最後の考え」を公開し、反響を呼んでいる。同氏はビットコインの原型となるメカニズムやスマートコントラクトという概念を作ったコンピューターサイエンティストであるニック・サボ氏も支持する有名アカウントだ。
セグウィット2x反対派として知られるウェールパンダ氏は、今回の投稿の中で同ハードフォークは「ビットコインに対する新たな攻撃」であり、「ベンチャー投資企業や、企業幹部に経済的自由と自立を手渡したいのか」と読者に訴えかけている。
また、セグウィット2xがビットコインにもたらす弊害として、
- ニューヨーク同意(NYA)は営利企業寄りの内容で、営利企業による利益の優先が起きる。
- ハードフォーク後に取引速度低下がおこる可能性。2x派によるスパム攻撃もありえる。
- 関連企業トップがより多くのマイナーを新しいチェーンにつれていけば2xがビットコインとよばれるようになるだろう、という発想をしている。もちろん、「ハッシュパワーが一番多いチェーンがビットコイン」にかわりはないが、96%のノードは従来のビットコインのノードであり、2xノードのほとんどはAWS上で運営されている。
- スケーリングの問題ではなくなっている。2xに先立つセグウィット自体を実施していない企業がほとんど。
- 従来のビットコイン開発速度の低下。時間が分岐対策に対応することにとられている。
そして同氏は、「2xの開発者や支持者が何と言おうとも、これはアップグレードではなく、ビットコインに対する攻撃だ。だからとにかく取引速度が低下すること、手数料があがることに備えよ」と述べている。
最後に、「コインを取引所に置いておくのは危険だ」とし、特に「(2xを支持する内容の)ニューヨーク同意をいまだに支持している企業の取引所はつかわないように」と忠告している。
同氏が最後に公開した「ニューヨーク同意をいまだに支持している企業」はこちら。