米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利と11月7日の連邦準備制度理事会(FRB)による25ベーシスポイント(0.25%)の利下げを受け、仮想通貨取引所へのステーブルコインの流入が急増している。
ERC-20ステーブルコインが取引所に殺到
市場調査会社クリプトクアントのデータによれば、11月6日の米大統領選挙結果を受け、93億ドル相当のERC-20ステーブルコインが仮想通貨取引所に預けられた。
「これはERC-20ステーブルコインが誕生して以来、2番目に大きな流入だ」とクリプトクアントは11月7日にXで投稿した。「現在の大規模な流入が上昇トレンドを引き起こせば、仮想通貨市場は再び強気の上昇を経験する可能性がある」。
93億ドルのうち、バイナンスのシェアは約43億ドル、コインベースは約34億ドルを占めた。
歴史的に、取引所へのステーブルコインの大規模な流入は価格上昇に先行することが多い。
例えば、2021年の強気相場の時には、2020年9月から2021年2月にかけてステーブルコインの流入が先行していた。
最近では、今年の1月から3月初旬にかけてのステーブルコインの流入増加がビットコイン(BTC)価格を7万3800ドルの当時の過去最高値まで押し上げた。
ERC-20 stablecoin flows into exchanges. Source: CryptoQuant
上昇を期待する仮想通貨コミュニティ
仮想通貨コミュニティは、2024年の米国選挙結果が仮想通貨市場に新たな時代をもたらすと考えている。QCPキャピタルは投資家向けのメモで、ビットコインのポジティブな勢いが2025年に向けて続くと自信を示した。
「市場は現在、トランプ氏の中国に対する60%の関税案や、国債の増加といった財政的懸念に注目している」とQCPキャピタルは指摘する。「我々は、BTCが株式と比較してリスクプレミアムが低く、他のリスクオン資産を上回る可能性があると期待している」
一方、コインベースとバイナンスのビットコインの価格差を追跡するコインベースプレミアム指数は11月6日に0.098に急上昇し、4月14日以来の最高値となった。
Bitcoin Coinbase Premium Index. Source: CryptoQuant
この指標に反応して、仮想通貨プラットフォームのコバックは「これはブラックロックのような現物ETFへの大規模な流入により、米国でのビットコイン需要が高まっていることを示している」と語った。
この指数は、ビットコインの強気の勢いが続き、持続的な上昇につながる可能性があることを示唆している。「今や、トランプ氏の仮想通貨に対する姿勢が市場をどう形作るかに注目が集まっている!」とコバックは付け加えた。
一方、米国を拠点とする現物ビットコインETFは11月7日に13億8000万ドル以上の巨額流入を続けており、SoSoValueのデータによれば、うち11億ドルの流入がブラックロックのビットコインETF(IBIT)に向けられた。これは1月以来の最大の流入である。
Total spot Bitcoin ETF flows. Source: SoSoValue
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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