「ESG意識の高い投資家向けのソリューションを開発することに特化している」という仮想通貨企業7RCCは、仮想通貨分野でカーボンニュートラルな投資オプションを提供する現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を行った。
米証券取引委員会(SEC)に提出された申請書によると、このETFは環境・社会・ガバナンス(ESG)の原則を遵守する投資家に対応することに焦点を当てる。このため、ETFは80%がビットコイン(BTC)で20%が炭素クレジット先物となる。
同社によれば、ETFの投資目標は、ビットコイン価格の変動と、ヴィンター・ビットコイン・カーボンクレジット指数によって表される炭素クレジット先物の価値を反映することであるという。これらの炭素クレジット先物は、欧州連合(EU)排出権取引システム、カリフォルニア炭素排出権、地域温室効果ガスイニシアチブによって発行される排出枠の価値に連動している。
この開発についてコメントしたETFストアの社長ネイト・ゲラシ氏は、ESGビットコインETFが登場するのは「時間の問題だった」と指摘する。ゲラシ氏はまた、現物型ビットコインETFには「あらゆるタイプの変形があるだろう」と予測した。
12月18日には、仮想通貨取引所ジェミニが、7RCCのビットコインと炭素クレジット先物ETFのカストディアンであることを発表した。ジェミニは、このファンドが投資家にポートフォリオの多様化の機会を提供すると述べ、ファンドのカストディアンとして7RCCをサポートすることが自社プラットフォームにとって重要な展開であるとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン