ビットコイン(BTC)が5月までに10万ドルに到達する可能性が高まっている。テクニカルチャートとオンチェーンデータの両面から、その兆候が明確になりつつある。以下は、短期的なブレイクアウトを示唆する5つの注目チャートだ。

1. ダブルボトム形成が10万575ドルを示唆

日足チャートでは教科書的なダブルボトムが確認されており、ネックラインである8万7643ドルを上抜けてブレイクアウトが成立している。このパターンが示すターゲットは10万575ドル付近だ。

BTC/USDの日足チャート Source: TradingView

相対力指数(RSI)などのモメンタム系指標も強気領域を維持しており、さらなる上昇余地を残している。50日間および200日間の指数平滑移動平均線(EMA)もサポートに転じており、上昇への追い風となっている。

ブレイクアウト後も出来高は安定しており、強気派が主導権を握っていることを示している。この構造は、ビットコインが10万600ドル台へと進むための強固な土台となっている。

2. 強気ペナントのターゲットは10万900ドル

1時間足チャートでは、急騰後の保ち合いが「強気ペナント」として形成されており、次なる上昇への前段階とされる。ターゲットは10万900ドル付近になる。

BTC/USDの1時間足チャート Source: TradingView

このパターンは、前の急上昇に続いて価格がエネルギーを蓄える構造であり、強いEMAとの整合性も高く、パターンは有効と見られる。

上方のトレンドラインを明確にブレイクすれば、新たな上昇モメンタムが生まれ、短期トレーダーやアルゴリズムによるキリの良い数字を狙う買いが入る可能性がある。

3. 下降ウェッジのブレイクアウトが10万2000ドル超を目指す

3日足チャートでは、下降ウェッジからのブレイクアウトが完了し、9万4000ドル付近の主要レジスタンスを突破。目標は10万2270ドル付近に設定されている。

BTC/USD 3日足チャートSource: TradingView

このパターンは強気の反転シグナルとして知られており、上昇トレンドラインを上抜けたことが確信度を高めている。現在は50-3D EMAの上に位置しており、トレンド継続を裏付ける形だ。

ブレイク時の出来高急増も買い意欲の強さを裏付けており、9万4000~9万5000ドル帯を明確に突破すれば、ビットコインは10万ドルに急伸する可能性がある。

4. バイナンスのヒートマップ

バイナンスの清算データによると、10万ドル付近にはショートポジションの清算が密集しており、市場参加者の関心が集中している。このような価格帯は「流動性の磁石」となりやすく、市場はその方向に引き寄せられる傾向がある。
BTC/USDT three-month liquidation heatmap. Source: CoinGlass

ビットコインが上昇を続ければ、ショート勢に圧力がかかり、損切りによる買い戻しの連鎖が発生する可能性がある。

流動性マップはしばしば価格より先に動くため、現在のように10万ドル近辺に活動が集中する局面では、上方向が「抵抗の少ない道筋」として意識されやすい。

5. 「含み益状態」のBTCが増加

グラスノードによると、4月23日時点でビットコインの流通供給量のうち87.3%が「含み益状態」にある。これは3月初旬にBTCが約9万4000ドルで取引されていた際の82.7%から上昇している。

この上昇は、3月の調整時に多くのBTCがより低い価格帯で買われ、新たな蓄積フェーズが進行したことを示している。

BTC percent supply in profit. Source: Glassnode

過去のデータでは、含み益の割合が90%を超えて高止まりする局面では、市場が熱狂フェーズに突入する傾向が強い。現在、その水準に近づいており、強気心理はさらに高まっている。

これらの強気なチャート構造、流動性の集中、そしてオンチェーン指標の改善が重なり、ビットコインは5月までに10万ドルを目指す展開に入っていると見られている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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