仮想通貨購入者の4割 「塩漬け」決済・送金分野への期待も=博報堂が2万人に調査

博報堂は6日、全国2万人を対象に「仮想通貨に関する生活者調査」の結果を発表した。調査対象者のうち、購入経験者の約4割が過去半年間、まったく取引をしていない「塩漬け」状態であることがわかった。

この調査は2018年10月に実施。18歳から59歳の男女2万人を対象にインターネットで行ったもの。博報堂が実施する調査として昨年3月に発表したものに続き、2回目だ。

仮想通貨の認知度は88.5%と高い(前回調査時は87.7%)。その一方で「興味がある」としているのは18.6%と、前回調査時の20.4%から減少した。仮想通貨購入者経験者は調査対象の5%(1004人)だった。現在も保有しているというのは3.6%だった。

塩漬け層は約4割

仮想通貨購入者のうち39.4%が、過去半年間、全く取引を行っていなかった。このような仮想通貨を「塩漬け」している層は、仮想通貨購入者全体と比べ、既婚・子ありが多く、平均年齢も高めの傾向だ(全体34.7歳に対して36.5歳)。

「塩漬け」にしている理由としては、「価格が安くて売りたくなかった」「価格変動が激しかったから」「取引をするベストなタイミングではないと思ったから」といった理由が上位を占める。

ただ仮想通貨購入者のうち73.4%が月1回以上は取引所へのログインやアプリ起動をしており、53.2%は週1回のペースだ。博報堂は、塩漬け層でも「取引所やアプリで相場をチェックしながら、売買のタイミングをうかがっていると考えられる」と分析している。

購入者層のほとんどは男性

博報堂は、仮想通貨購入者を購入時期別にグループ化し、その属性を分析している(「18年3月以降」「17年12月~18年2月」「17年2月~11月」「17年1月以前」)。

調査によれば、購入経験者のほとんどが男性だ。調査では、購入時期に応じて属性を分析しているが、いずれのケースでも男性は80%台後半を占める。

世帯年収では、購入開始時期が遅いほど600万円未満の層が増加する。また職業別にみると、購入開始時期が遅いほど、パート・アルバイトの割合が増える傾向にあった。

投機以外での活用にも期待

仮想通貨に期待する活用手段を調査したところ、「価格変動を利用した資産運用・投資」(50.5%)、「資産としての貯蓄」(48.2%)といった回答が多かった。その一方で「インターネットショッピングの決済」(48.1%)や「個人間送金」(37.5%)など、投資や投機以外の役割への期待も高い。

仮想通貨に期待する活用手段:博報堂「仮想通貨に関する生活者調査(第2回)」より