博報堂の金融マーケティングチームは27日、仮想通貨に関する生活者調査の結果を発表した。仮想通貨購入者のうち7割が男性で、30代未満が過半数を占めた。購入動機は「お金儲け」が最多だった。
今年2月7日〜13日、18歳以上の男女1万人を対象に、インターネットで調査した。
仮想通貨の購入経験があったのは、全体の4.6%にあたる466人だった。
購入時期別に見ると、2017年1月以前(初期)に購入した人の割合は42.7%、17年2月〜12月(中期)は36.3%、17年12月以降(直近)は21.0%だった。
男女別に見ると、購入者の7割は男性だった。10〜20代の男性が全体の過半数を占め、購入時期が最近になるほど若年層の割合が高くなった。直近購入層では1割が学生だった。
世帯年収別では、400万〜600万円がもっとも多く、200万〜400万円が続いた。
購入の動機は、直近購入層・中期購入層では「お金儲け」が最多で、それぞれ36.3%、34.1%だった。一方で、初期購入層では「ブロックチェーン技術や仮想通貨技術に興味があった」と回答した人が28.9%で最も多かった。「お金儲け」は22.4%で続いた。
また、仮想通貨での支払い経験は、初期購入層では「ゲーム内通貨」「送金」と回答した割合が他の層よりも高く、仮想通貨を通貨として活用する人が多いことがわかった。一方で、直近層は8割が「支払い経験がない」と回答し、投資・投機目的での購入が多いことが明らかになった。