スリー・アローズ・キャピタル(3AC)の共同創設者であるスー・チュー氏とカイル・デイビス氏が、ドバイで必要なライセンスを取得せずに新しいデジタル資産プラットフォーム「Open Exchange(OPNX)」を運営・宣伝しているとして、新たな問題に直面している。

 

ブルームバーグによると、ドバイの仮想資産規制当局(VARA)がチュー氏とデイビス氏、およびOPNXの他の2人の幹部に書面で通知を送った。VARAは、取引所の活動を調査中であり、違法行為を行った企業に対して是正措置が講じられることを報告した。

規制当局は、OPNXがドバイおよびアラブ首長国連邦の住民に対して適切な制限を設けずに、ソーシャルメディアを通じて取引所を宣伝していたと主張。VARAは2月、取引所が開設前から顧客を引きつけるための広告を発見した。

VARAからの最新の書面での注意喚起は、2月と3月に出された2つの差し止め通知に続くものだ。VARAは、通知にもかかわらず、OPNXから返答がなかったため、4月4日の開設直後に取引所に対して「投資家および市場警戒」を発行したという。

OPNXの立ち上げや元3AC創設者との関連が、仮想通貨業界で話題になっている。3ACの失敗に関して調査中であるにもかかわらず、チュー氏とデイビス氏が新しい事業のための資金調達と宣伝を行っていることに、仮想通貨コミュニティは驚いている。

チュー氏とデイビス氏は、OPNXとの関与を一切否定し、ブルームバーグに対して「カイルと私がOPNXの初期アイデアに貢献したものの、レスリーがCEOであり、私たちは日常業務に関与していない」と語った。

元3AC創設者との関連は、OPNXの資金調達活動に役立っていない。4月24日、OPNXのレスリー・ラムCEOは、一部のベンチャーキャピタルが撤退したとされる件について、ツイッターでいくつかの企業を非難した。同取引所は以前、AppWorks、Susquehanna International Group、DRW Venture Capital、MIAX Group、China Merchants Bank International、Token Bay Capitalなどが支援していると主張していた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン