ドージコイン(DOGE)は、テクニカル指標とオンチェーンデータが一致して強気の継続を示す中、さらに上昇する兆しを強めている。現在は0.21ドル超で取引されており、日足チャートでは教科書通りのダブルボトム・パターンを形成しつつある。このパターンは歴史的にも信頼性の高い反転シグナルとされており、長期にわたる下降チャネルを明確に上抜けたことで、モメンタムの転換が確認された形となっている。
このブレイクアウトの後、ドージコインは0.19ドル〜0.21ドルのレンジで保ち合いに入っており、これはブレイク後の健全な再テストと見なされる。0.21ドルを即座に上抜ければ、ダブルボトムの完成水準である0.25ドルに向けた動きが現実味を帯びてくる。この水準を突破すれば、次なるターゲットは2024年12月以来となる0.48ドルとなる。
週足チャートの構造も、ドージコインの強気シナリオをさらに後押ししている。仮想通貨アナリストのトレーダー・ターディグレード氏は、ドージコインが拡大型上昇ウェッジ内で推移していることを指摘。このテクニカルパターンは、放物線的なブレイクの可能性を示すものであり、現在の価格推移は上限ラインを試す準備が整いつつあることを示唆している。
過去のパターンやチャート構造を踏まえると、0.25ドルを明確に回復した場合、300%の上昇が視野に入り、0.47ドルのレジスタンスを超えた先には、1ドル到達という長期的な目標も現実味を帯びてくる。
オンチェーンデータも強気を裏付け
オンチェーンの観点から見ても、ドージコインは強気の構図を形成している。ドージコインの先物市場における未決済建玉(OI)は、7月に入って急増しており、17億ドルから28.5億ドルへと67%の上昇を記録。これは投機的な関心の再燃を示している。
建玉の上昇にもかかわらず、資金調達率は中立水準を維持しており、レバレッジのかかったロングポジションによって市場が過熱していないことを示している。一方で、現物市場の累積出来高デルタ(CVD)は緩やかに上昇しており、現物での純粋な買い圧力が価格の下支えとなっていることがうかがえる。
さらに、長期保有者の未実現損益(LTH-NUPL)は「楽観・不安」ゾーンに突入しており、長期保有者が適度な含み益を持ち、心理的に「希望・恐怖」フェーズから慎重な自信へとセンチメントが移行しつつあることを示唆している。
過去の主要なドージコインのブレイクアウト、たとえば2021年と2024年の事例では、いずれもLTH-NUPLがこのゾーンに入ったタイミングで始まっている。このフェーズでは長期保有者の売り圧力が減退し、短期から中期の資金流入が価格形成を主導するようになるため、さらなる上昇に向けた地盤が整いつつあると言える。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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