仮想通貨投資会社プリミティブ·ベンチャーズの創業メンバーであるドビー・ワン氏は、一連のツイートの中で中国の詐欺集団が少なくとも20万BTC(約2120億円)をだまし取っていたと述べた。6月に最高値をつけて以来ビットコインが下落している要因ではないかという声が上がっている。

ワン氏によると、20万BTCをだまし取ったのは2018年設立のプラストークン。2019年初頭にはプラストークンは1000万人のメンバーがいたという。「高配当のリターン」謳って資金を集めていたが、実態はポンジスキームそのものだったという。

ポンジスキームは、高配当の利回りを実現すると謳いながら、実際は出資者から得た資金で配当を賄う詐欺のこと。広く自転車操業的な詐欺の手法を指す。

ワン氏によると、主要メンバーは2ヵ月ほど前に捕まったが、だまし取ったビットコインは取り戻せていない。またプラストークンのウォレットの多くは、マルチシグを使っていると見られ、鍵を持っている全ての人を捕まえない限り警察はウォレットの中身を取り戻せない状態という。

さらに、プラストークンからビットコインが取引所に流れている形跡もあるという。7月初めにはプラストークンのウォレットからビットとレックスやフォビに流れたという分析結果も出ている。

ワン氏のツイートを受けて、「20万BTCといえば現在の供給量の1%以上だ」という驚きの声や最近の下落の理由かもしれないといったが出ている。