2018年3月1日 プエルトリコ サンフアン:分散型ITセキュリティマーケットプレイスのポリスワーム(Polyswarm)は1日、ジョエル・ディーツ氏率いるスワームシンジケーツが現在販売中のポリスワームのネクター(NCT)トークンを50万米ドル(約5300万円)分購入したと発表した。ポリスワームは今回のICOにより、現在までに2200万ドル(23.3億円)を集めている。

 ポリスワームにはディーツ氏のほか、サイエンスブロックチェーンやブロックタワーキャピタルなどが出資している。 スワーム・ファンドの共同創設者でもあるディーツ氏は、ポリスワームについて「良好な市場機会や業界随一のチームなど、優良投資先であることを示す特徴がすべて揃っている」と評価。「ポリスワームがサイバーセキュリティの分散化を進めていくのが楽しみだ」と話した。

 現在のアンチウイルス・サイバーセキュリティ市場はシングルベンダーの商品が独占しており、新しい脅威に対応できないことも多い。ポリスワームは、世界的な情報セキュリティの専門家コミュニティに報酬を与えることで、85億ドル規模のサイバーセキュリティー業界に風穴を開けることを目指す。

 イノベーションと競争を奨励するプラットフォームを導入し、ユーザーを保護する能力が最も優れている専門家に報酬を与える仕組みとなっているため、企業や消費者に対し、速く正確性にセキュリティーへの脅威検出サービスを提供できる。

 ポリスワームのマーケットはネクターで稼働する。ネクターはERC20準拠のユーティリティトークンで、ポリスワーム市場において潜在的脅威を報告し分類を容易にする。従来のアンチウイルス・脅威スキャンのための更新料は時代遅れとなり、ネクターに取って代わられるだろう。

 ポリスワームの創業チームは情報セキュリティ会社のNarf Industries出身。同社は、米国土安全保障省のブロックチェーン基盤のID管理プロジェクトや、DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)による最新の情報セキュリティプロジェクトを遂行した実績がある。ポリスワームの顧問にはマカフィー社のマーク・テンネセン前CIOなど高名な情報セキュリティ専門家が名を連ねている。


 ポリスワームについて

 サイバーセキュリティ企業のポリスワーム社は、世界の専門家が協力してマルウェア対策エンジンを構築する世界初の分散型マーケットプレイスを開発。世界的な情報セキュリティの専門家コミュニティに報酬を与えることで、85億ドル規模のサイバーセキュリティー業界に風穴を開けることを目指す。企業や消費者に対し、速く正確性にセキュリティーへの脅威検出サービスを提供する。ポリスワームの発行する仮想通貨ネクターはERC20準拠するトークン。詳細は公式サイトを参照。

 参考記事:「米分散型セキュリティICO マカフィー元幹部やゴールドマン出身者ファンドも支援」2018年2月23日

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 polyswarm@transform.pr