5月25日から29日までの5日間、東京・品川の寺田倉庫G号で日本初の公式「Solanaハッカーハウス」が開催されました。
日本の優秀な若手エンジニア数百人が集まり、Solanaの開発者とCegaのチームによる直接指導や、パートナー企業からのメンターシップ、ブロックチェーン業界のトップクラスの頭脳によるライブパネルが行われました。このようなイベントを通じて、日本におけるSolanaのエコシステムの発展に貢献していきます。
主な講演者:
- Sam Bankman-Fried氏、 FTXの最高経営責任者
- Yawn Rong氏、 StepNの共同創設者
- Verbal氏、 m-floとAmbushの共同創設者
- Haegwan Kim氏、 Coinbaseマーケティング・事業運営部長(日本)
- Gideon Welles氏、OpenSeaのコンテンツリード
- Kathy Matsui氏、MPower Partnersのゼネラルパートナー(元Goldman Sachsのぱーとなー)
- Amber Chook氏、イナズマキャピタルの共同創設者
- Arisa Toyosaki氏、Cegaの共同創設者
その他多数
写真:SolanaのDominic Tsang氏(左)、イナズマ・キャピタルのAmber Chook氏(中)、NFTマーケットプレイス「OpenSea」のGideon Welles氏(右)
NFT・メタバース・Web3ゲーミング
イベント自体は、Solanaのエコシステムの開発に焦点を当て、Solanaの開発者であるJordan Princeが登壇し、開発者からの質問にステージで答えました。
2日目は、Web3 ベンチャーキャピタルファンドイナズマキャピタルの共同設立者であるAmber Chook氏とOpenSeaのコンテンツリーダーであるGideon Welles氏によるWeb3 GamingとNFTに関するディスカッションから始まり、Solanaのビジネス開発部長であるDominic Tsang氏が司会を担当しました。
イナズマキャピタルは、東京に拠点を置くWeb3に特化したVCファンドで、MetaverseやGameFiなどの著名なプロジェクトに多数投資しており、OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスを運営しています。OpenSeaは150万人のアクティブユーザがあり、2022年4月に総販売数量が4180億円を超えました。
NFT市場の将来性、今後のNFTの使用例、そして市場が発展していく中でWeb3がNFTの力をどのように活かしていくのかについて議論がなされました。弱気市場の間、GameFiプロジェクトは特にユーザー維持に苦労しますが、例えばイナズマキャピタルのポートフォリオの1つの、GameFiプロジェクトであるMixMobはユーザー発信のコンテンツを通じてユーザーを維持するつもりです。このようなユーザー発信のコンテンツは今後の強気市場の大きなGameFiトレンドになるでしょう。
イナズマキャピタルは、今後、SolanaおよびOpenSeaと協業し、両社が持つ大きな影響力を生かしながら、日本市場での展開を進めていきます。写真:イナズマ・キャピタルのAmber Chook氏
そこから、大人気アプリ「StepN」の共同創業者であるYawn Rong氏がバーチャル参加し、StepNの世界中の大成功と、業界をリードするPlay-To-Earnアプリを構築するためにNFTをどのようにクリエイティブに活用したかについて講演しました。写真:StepN共同創設者のYawn Rong氏
NFT Thursdayの最後のパネルは、m-floやTeriyaki Boyzで有名な日本の伝説的ヒップホップアーティストであり、国際的ファッションブランドAmbushの共同設立者であるVerbal氏が語りました。
Verbal氏は、メタバースのパワーについて、また、彼のファッションブランドAmbushが、メタバースとNFTの相互作用を利用して、Web3時代に突入しつつあるファッション業界をいかに前進させるかについて講演を行いました。写真:AmbushのVerbal氏(左)
DeFi
3日目はDeFiにフォーカスし、日本におけるDeFiの現状、ステーブルコインの再考、Solana上でのDeFiプラットフォームの設計・開発に関するパネルが行われました。
主な登壇者は、Cegaの共同創業者兼CEOの豊崎亜里紗氏、Orcaの共同創業者のGrace Kwan氏、Solana上で発行されるステーブルコインUXD Protocolの創業者兼CEOのKento Inami氏でした。
写真:Cega創業者のArisa Toyosaki氏
投資家、機関投資家、規制当局
土曜日は、Web3と伝統的な金融機関の関係や、日本における一般的なWeb3の動向に焦点を当て、FTX ExchangeのCEOであるSam Bankman-Fried氏をはじめ、日本のブロックチェーン創業者たちがライブディスカッションに参加しました。
また、SolanaのDominic Tsang氏とCegaの豊崎亜里紗氏が会場に駆けつけ、ディスカッションのモデレーターを務めました。
デモデー
ハッカーハウスの最終日には、Solanaチーム、エンジニア、投資家の前で、開発者がステージ上でWeb3プロジェクトをライブで実演する機会が与えられました。
このイベントには多くの素晴らしいスピーカーやパネルがありましたが、SolanaのHacker Houseイベントの中心はエンジニアであり、最終日には日本の若いエンジニアたちが素晴らしいアイデアを披露することができました。写真: Jordan Prince氏、 Solanaの開発者
Solanaについて
2017年に設立されたSolanaは、世界最速のブロックチェーンであり、DeFi、NFT、Web3などにまたがる数千のプロジェクトがあり、暗号資産の世界の中で最も急速に成長しているエコシステムです。
元クアルコムのシステムアーキテクトであるAnatoly Yakovenkoによって開発されたSolanaは、レイヤー1ブロックチェーンプロトコルの中で圧倒的に速い取引速度と、低い取引手数料を誇り、時価総額でトップ10の暗号通貨として位置づけられています。
Solana独自のProof of History + Proof of Stakeプロトコルは、法外に高い取引手数料やネットワークの混雑に対処するために、Ethereumなどの低速ブロックチェーンのようなレイヤー2プロトコルに依存する必要がなく、大規模なスケーラビリティを提供します。
2020年にメインネットを立ち上げて以来、Solanaエコシステムは急速に成長し、多くのトップレベルのDeFiプロジェクト、レンディングプロトコル、NFTマーケットプレイス、Web3アプリケーションを誇っています。
詳細と最新の開発状況については、以下のリンクからSolanaの公式ウェブサイトとソーシャルメディアプラットフォームをご覧ください。
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イナズマキャピタルについて
イナズマキャピタルは、Web3に特化した日本初のクリプトVCファンドで、運用資産は30億を超えています。
私たちのミッションは、これからの世界を変える非中央集権時代の到来を支援することです。私たちのポートフォリオはレイヤー1、2プラットフォーム、DeFi、メタバース、NFTインフラ、DAOツール、インタープロトコルブリッジ、そしてまだ名前もカテゴリーもない新しいアイデアなど多岐に渡ります。ポートフォリオには、Solana、FTX、Chia、SERUM、その他多数の優れたプロジェクトが含まれます。
公式サイト: https://inazuma-capital.co/