NFTは現在、クリティカルマス(大衆的な受容)への到達前夜にある。ビル・ゲイツは「NFTは大バカ理論に基づく資産だ」などと言っているが、これはNFTの潜在的な可能性を見誤ったコメントと言わざるをえない。高級ブランドや資産家たちがNFTに注目してるのは、デジタルコレクションとしてだけではない。このテクノロジーには、画期的な活用方法があるのだ。

世間をにぎわせたBored Apesの「Yacht Club」や「CryptoPunks」のようなNFTシリーズは別格としても、NFTは単なるアートではない。Axie Infinityは「Play-to-Earn」ブームの先駆けとなった暗号プロジェクトであり、その後のStepnの 「Move-to-earn」 ブームへとつながった。両プロジェクトともNFTのテクノロジーを利用しているのは言うまでもない。現在は、「Creative-to-Earn」(C2E)が期待の星であり、すでに140億ドルのクリエイターエコノミーが活況を呈している。

ソーシャルメディア支配の終焉 

既存のソーシャルメディアは、クリエイターの活動から莫大な利益を得ているにもかかわらず、彼らを消耗品のように扱ってきた。規約の一方的な変更や、不合理なアルゴリズム変更は朝飯前。プラットフォーム企業の気まぐれで、クリエイターのアカウントが突如として凍結され、一夜にして収入基盤を失うこともあった。プラットフォーム企業がクリエイターの努力に対して払う報酬はといえば、雀の涙だ。

ファンはそのことを百も承知だ。だからこそ、Patreonのようなコミュニティ主導型のソーシャルメディアプラットフォームが支持され、急速に成長してきた。だが、多くのファンは、国際的なアクセス制限や資金の国際移動に関する規制によって、これらの新しいプラットフォームがもたらす真の自由を享受できていない。

現在のNFTの急速な成長には、こうした背景がある。NFTを利用することで、クリエイターは公正な価格で報酬を得ることができる。ブロックチェーンの分散的な性格のおかげで、アーティストたちは中央集中型のソーシャルメディアが強いる束縛から解放されるだろう。

だが、現在のNFTのトレンドは、長めの動画や音声を得意とするインフルエンサーにとっては必ずしも向いていない。参入自由なプラットフォームと、ブロックチェーンの柔軟性を求めるさまよえるクリエイターたちは、どこへ行けばよいのだろう?

『Only1』だ。分散化されたNFTプラットフォームこそがその答えとなる。

ソーシャルメディアを民主化するOnly1

Solana初のNFTベースのソーシャルプラットフォームであるOnly1は、ソーシャルネットワーク機能をNFTと融合させる。Only1は360度ビューのソーシャルネットワークであり、ユーザープロフィール、メッセンジャーサービス、スーパーファンNFT、クリエイターステーキングプール、NFTマーケットプレイス、ローンチパッドが実装されている。

Only1の創設者でCEOを務めるレオン・リー(Leon Lee)氏は、「現在のWeb3ソーシャル界には、多くの摩擦がある。既存のアプリやデバイスを流用しつつも、クリエイターとユーザーのカスタマージャーニーから生じるニーズに本格的に応えるため、チームは24時間体制でベータ版の改良にあたっている」と語った。

NFTの力を借りたOnly1のソーシャルファイナンス機能は、C2Eモデルを導入することで、クリエイターとファンの関係に革命を起こすだろう。 

NFT基盤のゲーテッドコミュニティの構築

Web3ソーシャルプラットフォームは、クリエイターが自分の作品の所有権を確保しつつも、購入者にアクセスパスを提供する手段として、NFTとは切っても切れない関係にある。

アクセス権と独占権は、ゲーテッドコミュニティを構築し、作品を収益化する上で、コンテンツクリエイターにとって最も重要な性質だ。C2Eを採用することで、クリエイターはコンテンツを作成し、所有し、ファンと直接交流して、NFTコレクションを簡単に展示することができる。
クリエイターはわずか数クリックで、メンバーパスとなるNFTを発行することができる。時間をかけ、コストをかけ、複数のプラットフォームを使い分ける必要は、もうない。ファンやサポーターは、Memberpass NFTを呈示することで、限定公開の動画、画像、テキストにアクセスすることができる。
リー氏は、「クリエイターが簡単にコンテンツを収益化できるようにすることで、Only 1はWeb 3を新たなオーディエンスに開放する。分散型コンテンツとコミュニティの所有権に、新しい未来を与えるだろう」と語る。
Only1はSolanaチェーンの上に構築され、旧来のWeb2クリエイターに対しては、低い参入障壁と安価なガス代を提供する。Only1こそは、Solana上で初めて実現された、ワンストップなソーシャルファイナンスプラットフォームなのだ。

スーパーファンとしてのクリエイターの成功に貢献

ユーザーエンゲージメントはクリエイターの成功の鍵である。YouTubeやBuy Me a CoffeeのようなWeb2プラットフォームでは、ファンがチップをあげたり、クリエイターの活動をサポートするために寄付をすることができるが、これはファンからクリエイターへの一方通行な行為だ。

Only1では、ファンはスーパーファンになることで、クリエイターの成功を共有することができる。Superfan NFTの所有者は、クリエイターのステーキングプールに蓄積された報酬をクリエイターと山分けすることができる。

ファンは、必ずしもSuperfan NFTの所有者にならなくても、お気に入りのクリエイターをサポートすることができる。ステーキングプールに投資したり、メッセンジャーサービスでチップをあげたりするのが、その手段だ。

ソーシャルネットワーキングの革新

ブロックチェーン技術は、破壊的なイノベーションをもたらす。Only1において、NFTは単なるデジタルコレクションではない。コミュニティ主導型のクリエイターエコノミーのための革新的なツールとして利用される。
Web3クリエーターたちをサポートするため、Only1は、ゲーテッドコミュニティのNFTの作成から、仮想領域におけるオリジナルコンテンツの販売まで、全ステップを強力に支援する。クリエイターはより高品質なコンテンツの制作に専念することができ、ファンはクリエイターとより密につながることができる。
Only1は、Alameda Research、Solana Foundation、Animoca Brandsのバックアップを受けていることにも言及しておこう。本ソーシャルプラットフォームは現在、ベータ版のローンチ段階だが、すでにミュージシャンのハンジン・タン(Hanjin Tan)氏、音楽プロデューサーでDJのDirty Audio氏、ソーシャルビデオクリエイターのサラ・スノー(Sarah Snow)氏などの著名クリエイターが参入している。
7月にはOnly1のMemberpass NFTが完成する。その後も、ライブストリームやモバイルアプリなど、多くの新機能の実装が目白押しだ。