イーサリアム(ETH)の週足チャートで、移動平均線収束拡散(MACD)指標が「売りシグナル」を点灯した。過去のデータでは、このシグナル出現後に大幅な価格下落が繰り返し発生している。
過去には46〜60%の急落を記録
ETHのMACDは、2025年初頭にも弱気シグナルを示しており、その直後に現物価格は数週間で60%以上急落した。同様のパターンが10月にも再現されつつあり、今後数日から数週間のうちにさらに大きな下落が起こる可能性が高まっている。
MACDはテクニカル分析で広く用いられるモメンタム指標で、価格トレンドの強さ・方向性・持続性を判断するのに使われる。
現在、週足チャート上ではMACDライン(青線)がシグナルライン(オレンジ線)を下抜ける「弱気クロス」が発生している。過去の事例では、このクロスが発生した際にETHは2024年半ばに46%下落、2025年第1四半期には60%の下落を記録した。
アナリストのクリプト・ダムス氏は15日のX投稿で「22週連続で緑(買い)を維持した後、週足MACDが赤(売り)に転じるのは好ましくない」と述べ、過去3回の弱気クロス後にはいずれも大幅な下落が起きたと指摘した。
また、アナリストのタイタン・オブ・クリプト氏はフォロワーに対し、「シグナルが確定した後、あらゆるシナリオに備えるべきだ」と警鐘を鳴らした。
Is #Ethereum shifting momentum? 👀
— Titan of Crypto (@Washigorira) October 16, 2025
After breaking above the range highs, $ETH seems to be re-entering the weekly range.
Although the week hasn’t closed yet, the MACD is currently crossing bearish.
Confirmation needed, but one must be prepared for any scenario. 🫡 pic.twitter.com/Zi6d68jMdr
強気派は4000ドルを防衛できるか
ETH価格は現在、4000ドルのサポート水準を再びテストしており、この水準は8月初旬に回復して以来、強気派が維持してきた重要ラインとなっている。
この水準を守ることができれば、上昇トレンド再開の可能性が高まる。逆に割り込んだ場合、さらなる調整リスクが高まることになる。
2021年12月にETHがこのラインを割り込んだ際には、その後78%の暴落が発生し、2022年の弱気市場では約880ドルまで下落した。
エリオット波動アナリストのマン・オブ・ビットコイン氏は「ETHが3899ドルのサポートを維持する限り、上方向への反発は依然として可能」とXで述べ、「この水準を下抜けると、より大きな調整局面入りを示唆する」と指摘した。
トレーダー・コアラ氏は、「ETHは4200ドルのサポートを失い、週足でブレイクダウンとトレンド喪失の局面に入った」とし、「近いうちに下落の加速が見られるだろう」と述べた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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