Hector FinanceがRubic exchangeと連携して開発を進めるクロスチェーン分散型取引所(DEX)が完成間近だ。同DEXでは、ユーザーが複数のネットワークに存在するトークンをワンクリックでスワップできる。開発チームでは、2022年以降ネットワークの種類に依存しないプロジェクトに様々な機会が訪れると確信しており、さらに、ネットワークの制限を本質的に取り払うことがHector Financeの将来に欠かせないステップとなるだろうと話す。

2022年冒頭に発表した計画では、Hector Financeは今後1年のうちに、同プロジェクトをとりまくエコシステムの成長や開発を支えるサブプロジェクトを多数立ち上げる。一連のプロジェクトの中で特筆すべきものは、貸借プロトコル、ステーブルコインのファーミングシステム、クロスチェーンDEXの立ち上げだ。すでに供用開始された貸借プロトコルと年率30%を超えるステーブルコインファーミングシステムの好調に続き、プロジェクトではHector DEXの始動に向けた最終準備を進めている。これは、ステーブルコインファーミングシステムの監査および、BitMart取引所へのリスティングと並行して進められている。

Hector DEXは、異なるネットワーク間でトークンをブリッジする際に必要とされてきた煩雑で難しい操作の大半を省き、ユーザーがワンクリックで複数のネットワーク上のトークンをスワップできる仕組みを提供する。また、Hector Financeチームが最近公開した動画では、Hector DEXは「(Hectorの)システム全般がネットワークを超えて拡大し、いずれあらゆるネットワーク上のユーザーに対して、彼らが始めからFantomネットワーク上にいるかのような感覚で我々の提供コンテンツに参加できる仕組みを実現するバックボーンとなる」と説明した。これはつまり、Hector Financeの商品がより多くのユーザーからアクセス可能になり、先々では、より大きなリクイディティプールへのアクセスを叶えるということだ。

Hector DEXは利用可能な全ての分散型取引所やブリッジシステムを分析することで手数料を抑えるため、最高のコスト効率性でスワップが実現する。概算で毎日約300万人ものユーザーがチェーンを越えたトークンブリッジやスワップに手こずっていると言われる中、Hector Financeがこの課題を解決することが出来るのであれば、その先には数多くの機会が待ち受けることだろう。