イーサリアムのハードフォークを前に、「CryptoMother」がNFT STARSオークションに登場：ブテリン氏サイン入りの伝説の品

「CryptoMother」と題される伝説的なクリプトアート作品（「Crypto Mona Lisa」とも呼ばれる）が、まもなくNFT STARSマーケットプレイスでオークションに出品される。この絵画は「Art of Blockchain」と呼ばれる著名なコレクションの一部で、所有者は長年にわたって多くの魅力的なオファーを拒否してきた。だが今回、この歴史的な作品を再び市場に出すことにしたという。

この作品は分散型金融の新時代の価値を表現したもので、ネットワーク内のすべてのブロックを保護する「母」の姿を表している。しかし、この「クリプト界のモナ・リザ」を真にユニークな作品にしているのは、イーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリン氏のサインが入った唯一の作品であることだ。この作品とNFTのオークションは7月30日に予定されている。

名作を生むのも才能。話題性、作品誕生の経緯、そしてブテリン氏のサインが合わさり、真に伝説的な作品が誕生

「CryptoMother」は仮想通貨界のイコンというべき存在だ。まるで本当の母のように、ネットワーク内のすべてのブロックを保護し、仮想通貨愛好家たちの意思決定を導いている。彼女は仮想通貨の熱心な信奉者たちを守り、業界全体の秩序と彼らの幸福を見守る崇高な存在なのだ。

・「CryptoMother」- 伝統的なファインアートとNFTの出会い：「CryptoMother 」は偽造不可能なトークンと、キャンバスに描かれた油絵（100×100cm）から構成されている。両作品ともNFT STARSのマーケットプレイスでオークションに出品される予定で、落札者への作品の発送費用は出品者が負担する。

・世界を旅した名作：この作品は2017年に開催されたブロックチェーンカンファレンスで初めて公開され、それ以降、ロシアやアラブ首長国連邦からヨーロッパ諸国に至るまで、世界中のさまざまな仮想通貨＆ブロックチェーンカンファレンスで展示されてきた。

・ヴィタリック・ブテリン氏のサイン入り「クリプト界のモナ・リザ」：「Crypto Mona Lisa」とも称されるこの絵画は世界中にファンがいるが、その中でも最も有名なのがイーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏だ。彼はブロックチェーンカンファレンスでこの作品を見てサインを付記しており、これにより「CryptoMother」は仮想通貨業界で著名な人物のサインが入った唯一の芸術作品となった。

・数百万ドルの価値を持つ絵画：2017年に初登場して以来、「CryptoMother」はデジタルアートのコレクターから注目を集めており、コレクションのためにこの絵を手に入れようとするコレクター間での競争が続いている。2018年には米国の大富豪が現在の所有者に600万ドル（約6億6,000万円）の作品を提示したがイデオロギー的な理由で断られ、その後長年にわたって「CryptoMother」はデジタルアートの愛好家の手に移ることができないままだった。しかし今その状況は一変し、「Crypto Mona Lisa」はついにNFT市場に登場することとなった。

・「CryptoMother」-「Art of Blockchain」コレクションの中心的存在：「CryptoMother」は、「CryptoMother」、「Miss Coin」、「CryptoFather」、「Ethereum」、「Bitcoin」という5つのNFT作品とそのオリジナルの油絵で構成される「Art of Blockchain」コレクションの中心的存在だ。「Art of Blockchain」は現代アートと現代科学の融合を象徴するもので、ブロックチェーン業界の重要なマイルストーンや人物に敬意を表している。コレクションに含まれる5作品はすべて2021年7月30日、同時にオークションにかけられる予定だ。購入者が「CryptoMother」を残りのコレクションと一緒に購入することができれば、従来のファインアートの世界でもNFTの世界でも相当な価値を有する最もユニークなアート作品群を所有することとなる。

・チャリティ：「Art of Blockchain」の現在の所有者は、オークションで得た収益の一部を購入者が決定した慈善団体に寄付することを表明している。

ロンドンフォークの真っ只中でネットワークを守る - 「CryptoMother」の絶妙なタイミング

この作品の所有者は長い間、購入希望者からの申し出をすべて拒否していた。「この絵を保管し、カンファレンスで展示するという決断をしたのは、この絵の重要性と価値がそれにふさわしいから」というのが理由だ。所有者はこの作品に特別な価値を見出しており、高額で売ることには興味がなかったのだ。

「Crypto Mona Lisa」は、2021年8月4日に開始されるイーサリアムの「ロンドン」ハードフォークに合わせてマーケットに復帰する。この作品はイーサリアムと共にネットワークの歴史のターニングポイントを目撃し、今後の改善や革新を祝うこととなるだろう。

イーサリアムは仮想通貨エコシステムの進化に大きな影響を与え、多くの開発者にインスピレーションと力を与えて数多くのdAppsやサービスの立ち上げをサポートしてきた。「CryptoMother」は、ブロックチェーンのエコシステム全体にとってのネットワークの重要性と、すべての仮想通貨愛好家を見守る「母親」としての役割との類似性をアピールするものだ。

オークションを企画しているNFT STARSは、「Art of Blockchain」の作品を通じていくつかの記録を打ち立てることを期待している。コレクション内の作品はそれぞれユニークなものだが、「Art of Blockchain」は5作品を合わせて鑑賞することで、仮想通貨コミュニティの中核となる価値観や願望を真に表現する存在となる。