香港を拠点とするZAバンクは、香港で個人投資家向け仮想資産取引を提供する計画だ。ZAバンクはその計画を5月24日に発表した。これは、香港証券先物委員会(SFC)が個人投資家向け仮想資産取引プラットフォームのライセンス申請の受け付けを開始すると発表した翌日のことだった。

ZAバンクの発表によれば、ZAバンクは香港でライセンスを取得した仮想資産取引所とパートナーシップを組んで規制承認を得る。その承認が得られた後、ZAバンクの顧客は「ZAバンクアプリ」内で法定通貨を使って仮想資産を取引することが可能になる。

仮想資産取引はZAバンクの大きな戦略の一部であり、その戦略には将来的に米国株の取引も含まれるという。

香港SFCは、資産保管の安全要件、サイバーセキュリティ基準、顧客資産の分別管理などに関する新しいガイドラインの実施とともに、申請プロセスの開始を発表した。これらのガイドラインは6月に発効する。現在、香港の一般の人がアクセスできる大部分の仮想資産取引プラットフォームは、SFCによって規制されていない。

中国のインターネット保険会社である衆安在線財産保険の子会社であるZAバンクは、香港最大のデジタルバンクである。同社は、今回の計画について次のように述べている。

「この動きにより、ZAバンクは香港特別行政区政府の仮想資産に関する活気あるセクターとエコシステムを開発するというビジョンを支援する立場となる」

ZAバンクは4月に、香港の仮想通貨企業への口座サービスを提供する計画も発表している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン