仮想通貨(暗号資産)ユーチューバーのサニー・ディクリー(Sunny Decree)氏は、YouTubeから「有害もしくは危険なコンテンツ」を放映したとして、ライブ配信が途中で中止させられた。
6日の同氏のツイートによると、YouTube側はディクリー氏の英語チャンネル(同氏はスイス拠点で、ドイツでレコードしている)の最新のライブストリームを停止し、次に違反した場合に、ライブストリームや動画のアップロード、投稿を1週間禁止する処分を下すと警告した。

(出典:ツイッター)
ディクリー氏のチャンネルは以前にもYoutube側から停止されたことがある。2019年12月ごろ、YouTubeは仮想通貨関連の動画を次々と削除を始めた。12万3000人以上のチャンネル登録者数を抱えるディクリー氏のチャンネルを含む、有名な動画チェンネルは予告なしに動画が削除された。YouTubeはその後、こうした削除を「エラーだった」と弁明し、動画を復元した。
しかしながら、YouTubeは現在も仮想通貨関連の動画を標的にしているようだ。これには、後で多くの金額を返金すると謳い、仮想通貨を騙し取る詐欺行為「ギブアウェイ」を取り締まろうとするなかで違反していないチャンネルも標的になっていることが想定される。
6月には「YouTubeの利用規約違反」を理由に仮想通貨のニュースサイトであるBitcoin.comの公式チャンネルを閉鎖。その2日後には元に戻された。
コインテレグラフも同様にこうした攻撃を受けている。5月には英語版のコインテレグラフが実施したビットコイン半減期のライブストリームチャンネルが突然停止された。Youtubeは「有害もしくは危険なコンテンツ」でありYoutubeのコミュニティポリシーに違反すると指摘した。
Youtubeはこれまでにも度々、無害なコンテンツを停止してしまう一方で、本当に詐欺的なコンテンツへの対応が遅れていることが指摘されている。こうしたことに対して、仮想通貨側がYouTubeを訴えることも起きている。
今年4月、リップル社と同社のブラッド・ガーリングハウスCEOはYoutubeが「XRPギブアウェイ(無料配布)」詐欺を止めなかったとしてYouTubeを訴えた。
また、7月にはアップル共同創業者で仮想通貨支持派のスティーブ・ウォズニアック氏は、自身の名前を語る詐欺師によるビットコイン詐欺を止めなかったとしてYouTubeを訴えている。詐欺師がYouTubeのユーザーを騙してBTCを送金させて「ウォズニアックが2倍にして返す」という詐欺行為を行ったにもかかわらずYouTubeが止めなかったことを問題視した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン