テスラCEOのイーロン・マスク氏が、再びドージコイン(DOGE)の売り込みをかけている。

ケビン・スヴェンソン氏が投稿した動画でマスク氏は、「仮想通貨が地球の未来の通貨になる可能性が高い」と指摘。マスク氏は動画の中で「最も皮肉なことはなんだろうか。ジョークとして発明された通貨が実際に本物の通貨となることだ」とドージコインを強調した。

マスク氏は8日には再びDOGEに関するツイートを投稿している。

「誰がドージコインを手放すのか」

マスク氏のツイートを受けて、主要通貨が軒並み下落する中でドージコインは前日比40%以上と高騰中だ。

(出典:Coin360 「DOGE/USD 8日 午前7時50分」)

これまでにマスク氏のツイートや行動が仮想通貨の価格にポジティブな影響を与えていることが指摘されている。

ブロックチェーン・リサーチラボのレポートによると、ツイートの前にはドージコインは1分間で約9回取引されており、平均取引高は1942ドルだった。ツイート直後の30分後では、取引回数は775回、取引高は299330ドルに跳ね上がったという。

ただ、マスク氏の影響力の高さについては投資家が不安視し、規制当局に関与するように呼びかけている動きもある。

CNBCは1月、マスク氏がRPGゲーム「サイバーパンク2077」でテスラ車が導入されたことをツイートし、開発会社のCD Projekt RED株が急騰した。

同氏は2018年に、ツイッター上で株式非公開化を公表し、米証券取引委員会(SEC)から訴えられたことがある。当時、罰金を支払い、会長職を退任した。

マスク氏はその後のインタビューで「SECをリスペクトしない」と語った。

こうしたことを受けて、自身にツイートに対して「見直さなければいけないツイートは、ツイートが株価を動かす確率が高い場合だろう」と話した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン