米国の代表的なスタートアップ養成機関「Yコンビネーター」(YC)は14日、新たに立ち上げる中国支社のCEOに中国ネット検索最大手・百度(バイドゥ)元COOでブロックチェーン支持者のチー・リュー氏を迎えると発表した。世界第1位と第2の経済大国がタッグを組んでブロックチェーン関連のスタートアップを輩出する日は近いかもしれない。
Yコンビネーターは、シリコンバレーに拠点をもつスタートアップ養成機関で過去にはDropbox、エアビーアンドビー、レディット、コンベースなど世界的に有名な多くのスタートアップを支援してきた。今回、初めて中国に進出することを公式に発表。Yコンビネーターのトップであるサム・アルトマン氏は、次のように話している。
「シリコンバレーと中国の最も良いところを合わせた組織を長期に渡って作り、たくさんのイノベーションを起こす」
「中国は我々にとって欠けていたパズルの重要なピースだ。そこにある起業家のエネルギーと才能には驚かされる」
15日に地元紙36krのインタビューに答えたチー氏は、「ブロックチェーン技術に対して楽観的だ」と発言し、プライバシーの保護やデータの整合性の部分で利点を指摘した。