XRPは、2025年を通じて価格を下支えしてきた重要な需要ゾーンを上回る水準を維持している。この水準の維持と、取引所残高の減少は、2026年に持続的な回復が始まるきっかけとなるのだろうか。
主なポイント:
・取引所にあるXRP供給量が8年ぶりの低水準に落ち込み、売り圧力の低下を示している
・XRP強気派は、次の上昇局面に向けて1.78ドルでの強固な支持形成を狙っている
取引所にあるXRP供給量、7年ぶり低水準へ
コインテレグラフが報じたように、グラスノードのデータでは、過去60日間で取引所にあるXRP供給量が急減した。
取引所にあるXRP残高は、10月8日の37億6,000万XRPから、火曜日には16億XRPまで21億6,000万XRP減少した。これは2018年8月以来の水準となる。

取引所残高の減少は、保有者が売却を急いでいないことを示唆し、XRPの上昇余地を補強する材料と受け止められている。
トレーダー兼アナリストのレビ・リートフェルト氏は、月曜日にX(旧ツイッター)で「取引所に残るXRPは約15億枚まで減少し、供給が引き締まっている」と投稿し、「強気だ。今のうちに確保すべきだ」と付け加えた。
この急減は、取引所からの流出が過去最大を記録した局面と一致している。10月19日には、取引所間のXRP純ポジション変化が14億XRP減少し、過去最大の落ち込みとなった。

このような流出は、大口保有者がトークンをコールドウォレットや投資商品へ移し、短期的な売り圧力を低下させていることを示す場合が多い。
匿名トレーダーのスキッパー氏は火曜日のX投稿で、「ETFが取引所からXRPを吸い上げ、流動性を引き締めている」と述べ、2026年にはXRPが機関投資家向け資産としての地位を固める可能性があると指摘した。
同氏はさらに、「流動性が引き締まる中で、XRPの価格発見は構造的な段階に入りつつある」としている。
XRP、1.78ドル超で強固な支持を維持
XRPの直近の下落は、1.60ドルから1.84ドルの主要な需要ゾーンで買いが集中し、下げ止まった。このゾーンは2025年を通じて価格を支えてきた。
この支持水準を維持した局面では、過去にXRP価格が大きく回復する動きが確認されている。

グラスノードのUTXO実現価格分布(URPD)によると、1.78ドルはXRPにとって最も重要な支持水準で、この価格帯で18億7,000万XRPが取得されている。

この水準を下回ると、目立った支持帯はなく、2026年の価格回復期待は大きく後退する。
一方、このゾーンから反発すれば、週足でのトリプルボトム形成を確認し、3.79ドルを目標とする上放れにつながる可能性があると、アナリストのヴィップローズトレ氏はみている。
「下降チャネルからの上抜けは、強気への反転を示唆する」

コインテレグラフが報じたように、XRP価格は2026年にかけてレンジ相場が続く可能性があり、より明確な上昇トレンドには、サイクル後半で新たな強気材料が必要になるとアナリストは指摘している。
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