XRP(XRP)の価格は過去7日間で下落し、木曜日には一時2.81ドルまで下落した。年初来高値である3.66ドル付近から約23%の下げとなり、現在は2.82ドル前後で推移している。
しかし、長期的なテクニカル指標やオンチェーンデータを見る限り、XRPの上昇トレンドは依然として維持されている可能性が高い。
「最も強気なパターン」 アナリストがブレイクアウトを予測
仮想通貨アナリストのミッキーブル・クリプト氏は、XRPの価格チャートに「最も強気なパターン」が出現していると分析した。
同氏によると、XRPは3日足チャート上で「カップ・アンド・ハンドル」型のパターンを完成しつつあり、2.81ドル付近で推移している。このパターンに基づく上昇目標は6.20ドルであり、現在の価格から約120%の上昇余地があると指摘した。
「ブレイクアウトは激しいものになる」と同氏はコメントしている。
短期では3.12ドルの突破が焦点
ほかのアナリストもXRPの上昇余地に強気の見方を示しており、大口投資家(クジラ)の買い増しや、XRP上場投資信託(ETF)承認への期待をその理由に挙げている。
独立系トレーダーのドム氏は、短期的には「3.12ドルの突破が上昇を引き起こす重要なトリガーになる」と指摘した。
同氏によると、8時間足チャートでは価格が月間のポイント・オブ・コントロール(過去30日間で最も取引高の多かった価格帯)付近で保ち合いを続けており、現在その水準はおおよそ3ドル付近に位置しているという。
「このような保ち合いはしばしばブレイクアウトの前兆となるが、重要なのはそれをサポートに変えることだ」とドム氏は述べ、「3.08〜3.12ドルのゾーンを突破すれば上昇が加速する」と付け加えた。
この価格帯は、先述のカップ・アンド・ハンドルパターンにおける「ハンドルの上限」とも一致している
強気な見通しが示される一方で、XRPの日足RSI(相対力指数)は過去7日間で57から42へ低下しており、上昇モメンタムが一時的に弱まりつつあることを示している。
このため、2.55ドル付近の「ハンドル下限」まで調整が進む可能性もあり、遅れて参入する投資家にとっては有利なエントリーポイントとなる可能性がある。
3ドル突破でショートスクイーズも
コイングラスのデータによると、複数のトレーダーが2.90ドル〜3ドル付近の売り注文に注目しており、この領域を上抜けすれば「流動性の吸収」とともに短期的なショートスクイーズを誘発する可能性がある。
心理的節目である3ドルを明確に突破すれば、ショートポジションの巻き戻しによって価格が3.20ドル付近まで急伸する展開もあり得る。
UTXO実現価格分布(URPD)の分析では、2.80ドル付近で約25億XRPが取得されており、強固なサポートゾーンとして機能する可能性が高い。この価格帯は売り圧力を吸収し、より深い調整を防ぐ役割を果たすとみられる。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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