「仮想通貨(暗号資産)XRPは証券ではない」米商品先物取引委員会(CFTC)の前委員長であるクリス・ジャンカルロ氏が6月17日に発言した同氏によると、XRPは投資契約の該当性を規定するハウィー・テスト(Howey Test)から証券とは考えられないという。現在上位3通貨の中でビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)は米証券取引委員会(SEC)から証券ではないというお墨付きをもらっているが、XRPはまだだった。

ただジャンカルロ氏は2019年4月にCFTCを去っており、発言の影響力は小さくなっている。さらに、XRPの最大の保有者であるリップルと金銭的なつながりがあるのではないかという見方も出ている。

「仮想通貨の父」として知られるジャンカルロ氏は、ハウィー・テストの3つの基準を解説。証券と判断されるには、トークンは(1)共通の企業に対する投資で(2)完全に第3者によるプロモーションの効果として(3)利益が見込める必要がある。同氏によると、XRPは3つのどの基準も満たしていない。

リップル社とつながり?

ただジャンカルロ氏が公平な立ち位置で意見を述べているか疑問が残る。

脚注にあるウィルキーファー&ギャラガー(Willkie Farr & Gallagher)はジャンカルロ氏が所属している弁護士事務所だが、同事務所はリップル社に対して一部のサービスを提供している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン