ビットコイン(BTC)は、過去3ヶ月の間に価格とブロックチェーン上の活動の両方が急落し、11年ぶりの最悪の四半期損失を記録した。

CoinGeckoによると、6月30日に終了した第2四半期のビットコイン価格は、四半期開始時の約45,000ドルから6月30日午前0時前(米国東部時間)に19,884ドルまで下落した。仮想通貨分析プラットフォームCoinglassによると56.2%の損失となった。

これは、BTCが15.40ドルから5.03ドルにまで67%下落した2011年第3四半期以来の下落だ。2014年と2018年の弱気相場よりも悪い数値だ。これらの弱気相場の最悪の四半期にそれぞれビットコインの価格は39.7%と49.7%下落した。

前四半期にビットコインは6月には37%以上の下落を記録した。これは、2011年9月に月間38.5%以上の下落を記録して以来、最も重い月間損失となった。

また、弱気相場の最中に投資家が資金を使い果たしたという兆候もある。アーケイン・リサーチの6月29日の分析によると、ビットコインのスポットボリューム(ブロックチェーン上で取引されるコインの総量)はわずか9日間で58.5%以上減少し、ブロックチェーン上の活動は急低下している。

しかし、混乱しているのは仮想通貨市場だけではありません。空前のインフレと金利上昇を受け、株式市場も大打撃を受けており、株式にとって「史上最悪の四半期」と呼ぶ人もいるほどだ。

フィナンシャルアドバイザー会社コンパウンド・キャピタル・アドバイザーズのチャーリー・ビレロCEOは、2022年上半期にS&P500指数が20.6%下落し、26.5%下落した1962年以来、最悪の上半期になったというチャートをツイッターで共有した。

厳しい経済状況を受け、ジェミニ、Crypto.com、ブロックファイなどの仮想通貨企業でスタッフのレイオフが起こった。最近では、仮想通貨取引プラットフォームのBitpandaが、フルタイムとパートタイムの従業員約277人削減した

仮想通貨業界でだけでなく、より幅広くテック業界全体でもレイオフの動きが広がっている。テック系求人情報サイトTrueUpの「レイオフトラッカー」によると、6月だけで200社、2万6000人以上のテック系社員がレイオフされた。

Tech Layoff Tracker. Source: TrueUp