ワールドコインはインドでの事業縮小後、シンガポール在住者向けのID確認サービスを開始した。

ワールドコインは27日のブログ投稿で、同プロジェクトの虹彩スキャン装置がシンガポール国内5カ所で利用可能になったと発表した。同プラットフォームは、サービスの提供を「各国で着実に拡大している」と述べた一方で同社はこのほど、インド在住者向けスキャンを一時停止している。

同社のウェブサイトによると、執筆時点では、米国を含む11カ国で確認場所が利用可能となっている。ケニアなど、一部の管轄区域では、プライバシーに関する懸念からプロジェクトが中断されている。

ID確認は2021年に開始され、2023年7月の公式ローンチまでに200万人以上が登録した。ワールドコインによると、執筆時点では、IDを使用して500万人以上がアカウントを作成しており、これは世界人口の約0.06%に相当するという。

ワールドコインの創設者であり、OpenAIの共同創設者兼CEOであるサム・アルトマン氏は、11月にCEO職から一時解任された。アルトマン氏の解任は、OpenAIの同僚たちが抗議し、12日後にアルトマン氏の復職につながった。