OpenAIのサム・アルトマンCEOが共同設立した仮想通貨およびデジタルIDプロジェクト「ワールドコイン」が、メインネットのローンチに向けて前進している。
ワールドコイン財団は7月9日、ワールドチェーン開発者プレビューのローンチを発表した。このツールにより、グローバルな開発者はメインネットのローンチ前にワールドチェーン上で構築を開始できる。
ワールドチェーン開発者プレビューにより、開発者は「ゲート付きメインネット」にインフラを展開できる。ワールドコイン財団のプロトコル責任者であるレンコ・ブルーメン氏は、ワールドチェーンはテストネットをスキップする予定であるとコインテレグラフに語った。
ブルーメン氏によれば、OPスタックはすでにテストが行われている。OPスタックは、オプティミズム・コレクティブによって管理され、イーサリアムとオプティミズムのエコシステムのパブリックリソースとして機能しているオープンソース開発フレームワークだ。
「OPスタックはすでに十分なテストが行われており、機能することが分かっている」とブルーメン氏は述べている。同氏によれば、興味のある開発者はワールドコインの開発元であるツールズ・フォー・ヒューマニティの公式ウェブサイトで開発者プレビューへのアクセスを申請できるという。
ワールドコイン財団は、2022年7月にオプティミズムとスーパーチェーンのサポートを開始している。1年も経たないうちに、ワールドコインのユーザー取引はOPメインネットの約50%に達し、ネットワーク上で最大のアプリケーションとなっている。
ワールドチェーンは2024年中に完全にローンチされる予定で、ワールドコインのIDプロトコルである「ワールドID」と統合されたブロックチェーンだ。プロジェクトは、ユニバーサルなワールドIDをグローバルなデジタルパスポートとして使用し、国や経済状況に関係なく多くの人々が利用できるグローバル経済のエコシステムを提供することを目指している。

ワールドコインプロジェクトは、3年間の開発を経て2023年7月に正式にローンチされた。ワールドコインの使命は、個人の虹彩をスキャンすることでAIと人間を区別するツールを提供することにある。スキャン後、ワールドコインはワールドIDを発行し、個人がオンラインで本物の人間であることを証明できるようにする。
1000万人がワールドチェーンを利用へ
メインネットがローンチされると、160か国の1000万人以上がワールドチェーンを利用できるようになるとブルーメン氏は語った。ワールドチェーンのメインネットは、スケーラブルで安価な取引、互換性、相互運用性を提供する予定だ。
ブルーメン氏は「ワールドチェーンはイーサリアム仮想マシンチェーン、イーサリアムのレイヤー2およびスーパーチェーンのメンバーであるため、既存のプロジェクトを移行し、新しいものを開発するのは容易だ」とのべた。さらに、ワールドチェーンは実世界のユーティリティに焦点を当て、日常生活に役立つ分散型金融およびIDアプリのエコシステムを提供する予定だ。
ワールドIDのシビル耐性により、ワールドコイン、ステーブルコイン、支払い、報酬、ランプ、貸し付け、スワッピングなどが可能になるとブルーメン氏は語った。ワールドチェーンは人間優先のシステムを持つ予定で、パーミッションレスのネットワークとして、誰でもトランザクションを送金できるが、認証された人間による取引が優先され、確認時間が短縮されるとブルーメン氏は説明した。
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