パンテラリサーチラボの調査によると、仮想通貨業界における女性の給与は男性よりも約15%高く、逆転した性別賃金格差が見られるという。パンテラリサーチラボが実施した給与調査によれば、米国でフルタイムで働く女性の中央値の給与は17万2000ドルで、男性は15万ドルだった。
パンテラの研究者であるマット・スティーブンソン氏、アリー・ザック氏、ニック・ツルク氏は7月29日に「我々の分析によると、仮想通貨業界における性別賃金差は通常見られるものとは逆である」とのべた。非仮想通貨企業の女性は通常、男性の1ドルに対して0.84ドルしか稼げないと指摘した。
「仮想通貨業界の比較的公平な賃金は、性別平等に向けた進展を示しており、この新しい分野における進歩的な傾向を示している」

パンテラは2024年6月4日から7月20日までの間に、アメリカのフルタイム従業員502人からデータを収集した。調査はLinkedInやX、ニュースレター、メールなどを通じて実施された。
女性の給与が高い理由の一部には、女性が仮想通貨企業での経験年数が中央値で5.3年と、男性の4.5年よりも長いことが挙げられる。また、女性は中堅から上級ポジションに占める割合が高いことも要因だという。パンテラの研究者たちは「対照的に、男性は仮想通貨業界に移行する際に初級ポジションに占める割合が高い」とのべた。

しかし、「女性がこの業界で依然として障害や困難に直面する可能性が高いことを認識することが重要だ」とパンテラの研究者たちは語っている。Forex Suggestの報告によると、2023年の主要な仮想通貨企業のCEO50人のうち、女性はわずか3人だった。
とはいえ、仮想通貨業界の男性も女性も、他の多くの職業と比較して高い給与を得ている。
