ウィンクルボス兄弟の投資ファンド、過剰な天然ガスを仮想通貨マイニングに利用する企業に出資

起業家ウィンクルボス兄弟の投資ファンド、ウィンクルボスキャピタルは、ガスフレア削減(flare mitigation)企業クルーソー・エナジーシステムズ(CES)に出資した。CESは、仮想通貨マイニングが可能なデータセンター建設を促進するために資金調達を行っているという。ブルームバーグが5月3日に報じた

今回の資金調達は、ベイン・キャピタルベンチャーズとファウンダーズ・ファンドパスファインダーが主導した。CESは、450万ドル(約4億9800万円)の資金調達に成功。仮想通貨マイニングに使えるモバイルモジュラーデータセンター建設を推進することが目的だとしている。

プレスリリースによると、ガスフレア削減により過剰な天然ガス燃焼による環境への負荷を軽減するのが狙いであるほか、ガス田で天然ガスを電力に変換し、天然ガスの過剰供給問題の解決に寄与するとされる。

CESはガスフレア削減についてプレスリリースで以下のように概説している。

「ガスフレア削減テクノロジーは、(中略)今日の北米のシェールガス産業で必要とされる大規模な天然ガス需要を賄うことができる。ブロックチェーンや人工知能(AI)など、エネルギー集約型コンピューティングを必要とする成長産業向けに、CESの技術は余剰エネルギーを利用している」

同社のシステムは、1日に最大数百万立方フィートまで拡張可能で、北米全域に展開可能だとされる。ウィンクルボスキャピタルのスターリン・ウィッツケ氏はブルームバーグへのメールの中で、CESの優位性について次のように述べている。

「CESは、クラウドコンピューティングと仮想通貨マイニングのコストを削減するというユニークな立ち位置にある。同社の技術は環境、エネルギー生産者、そしてデジタル経済のそれぞれにとってメリットがある」

またCES共同創業者チェイス・ロックミラー氏はブルームバーグのインタビューの中で、非公開情報だとして同社が大手石油およびガス会社と協業していることを明かした。

既報の通り、特定の仮想通貨マイニングに必要とされる莫大なエネルギー消費は、仮想通貨コミュニティとその周辺分野で激しい議論を引き起こした。

2018年の夏の終わりにクリーンエネルギー専門家は、高いエネルギー集中度がビットコインの「アキレス腱」であるという一般的な見方に対し、消費レベルではなく電力の供給源に焦点を合わせるよう議論の方向を変える必要があると主張した。

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版