米国最大の投資顧問業社(RIA)である証券会社チャールズ・シュワブは同業のTDアメリトレードを買収することで合意した。ブルームバーグが25日、報じた。TDアメリトレードは昨年10月に仮想通貨取引所エリスXに投資するなど仮想通貨に積極的な証券会社だ。これまで仮想通貨へは静観の姿勢を見せてきたチャールズ・シュワブにも影響はあるのだろうか。
チャールズ・シュワブによると、全株式交換方式による買収で、買収規模は260億ドル(約2兆8300億円)。合併により資産額5兆ドルという巨大企業が誕生する。
TDアメリトレードはエリスXの株式保有の他に、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でビットコイン先物を提供している。
TDアムリトレードのエグゼクティブ・バイスプレジデントのスティーブン・クアーク氏はこれまでにコインデスク主催のイベントで、幅広い年齢層の個人投資家から仮想通貨への需要が見込めるとコメントした。
しかし、これまでチャールズ・シュワブは仮想通貨には積極的な姿勢は示していない。
同社の取締役であるクリス・ドッズ氏は米仮想通貨取引所コインベースの役員を務めている。ただ、同社の企業コミュニケーション部門マネジングディレクターのロブ・ファーマー氏今年9月には仮想通貨取引サービスを現時点ではまだ検討していないと述べ、「投資家はこういった通貨を単純に投機ツールとして見るべき」と指摘している。
【関連記事:米証券大手チャールズ・シュワブ、仮想通貨への投資は静観の姿勢】
チャールズ・シュワブとTDアメリトレードが合併した後にトップにとどまるとされるウォルト・ベッティンガーCEOは仮想通貨慎重派として知られる。このため、仮想通貨に消極的な姿勢は続くかもしれない。
資産運用企業CLSインベストメントのポートフォリオ・マネージャーであるコスティア・イータス氏はコインデスクに「シュワブは新商品の発表や評価に体系的かつ長期的な視野を持っている。うまくいかないものをすぐに諦めたくないからだ」と語った。