ブロックチェーンセンターは、ウィンクルボス兄弟や様々な詐欺師やハッカー、さらに「ゾンビコイン」まで、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の最大の保有者のデータをまとめた。データはコインメトリックスやグラスノードなどから引用している。
データによると、保有数トップは取引所全体が帆揺するビットコインで、260万8000BTC(約2兆8685億円)、次いで「ゾンビコイン」が150万BTC(約1兆6485億円)、3番目が仮想通貨投信を手がけるグレイスケール の40万6000BTC(約4460億円)だ。
「ゾンビコイン」とはパスワードが不明になるなどして、永遠に失われてしまったとされる150万枚のビットコインのことを指す。サトシ・ナカモトがマイニングしたとされる約110万枚のビットコインもここに含まれている。
ウィンクルボス兄弟は15万BTC(約1650億円)を所有。さらにビットフィネックスのハッカーが12万BTC(約1320億円)、マウントゴックスのウォレットが16万6000BTC(約1820億円)となっている。
また、世界最大の仮想通貨詐欺の一つであるプラストークン関連に20万BTC(約2200億円)となっている。ティム・ドレイパー氏はシルクロードから押収されたビットコインをオークションで入手したわずか3万BTCしか保有していないようだ。
ライトニングネットワークは1000BTCしか確保していないが、イーサリアム(ETH)は8万BTCをロックアップしている。
今後は250万BTCが新たに流通するとされているが、今後このリストの順位が変わることになるかは現在のところ不明だろう。
ビットコインのクジラの存在
このような巨大な保有者以外に、ビットコインではクジラと呼ばれる大口保有者たちがいる。仮想通貨分析を手掛けるグラスノード(Glassnode)は1000BTC以上を持つ投資家を「クジラ」と分類。今年7月末に公開したレポートでは、このようなクジラの数が2020年のはじめ以来、増加していると指摘している。
グラスノードによれば、クジラの数は2019年5月の1550頭を底に、徐々に増加していき、7月末時点で約1800のクジラが存在している。このまま順調にいけば、過去最高だった1950頭を超えるのではないかと、グラスノードは指摘していた。こういった新しいクジラは、3月の仮想通貨市場の急落をきっかけに増加した可能性があると、グラスノードは付け加えている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン