ファンドストラットのマネージングパートナーであるトム・リー氏は、金と銀の上昇が一服すれば、仮想通貨市場は遅れて追随する可能性が高いとの見方を示した。
リー氏は月曜日、CNBCのインタビューで、ドル安と米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和は仮想通貨にとって上昇要因になると語った。
一方で、業界全体がデレバレッジを進めた結果、レバレッジによる追い風が欠けているとも指摘した。「金と銀が上昇している間は、仮想通貨ではなくそちらを買うFOMO(取り残されることへの恐怖)が生じやすい」と述べた。
「過去には金と銀が一服すると、その後にビットコインとイーサリアムの急伸が起きてきた」とリー氏は続けた。
金価格は年初来17.5%上昇し、月曜日に5100ドルの史上最高値を記録した。銀も年初来57%上昇し、同時に110ドルの高値を付けた。
市場関係者は、地政学的緊張の高まり、関税を巡る不透明感、米ドル安が重なり、投資家が安全資産へ資金を移していることが貴金属高騰の背景にあるとみている。

10月の急落が市場に影
インタビューの前半でリー氏は、昨年10月10日のデレバレッジ事象の余波がなお市場に残っていると説明した。この出来事は、取引所やマーケットメーカーを含む「業界の主要プレーヤーを機能不全に陥らせた」という。
その結果、業界は「足を引きずるような状態」にあるものの、ファンダメンタルズ自体は大きく改善したとリー氏は述べた。
ビットコイン(BTC)は10月の高値から30%下落し、9万5000ドル超で勢いを欠いたまま、月曜日には8万6000ドルのサポート水準まで押し戻された。
「貴金属の動きが市場の空気を吸い尽くしている」とリー氏は語る。
「仮想通貨価格はファンダメンタルズにまだ追いついていないが、ファンダメンタルズが右肩上がりになれば、いずれ価格は後から付いてくる」
一方、リー氏が率いるイーサリアム・トレジャリー企業のビットマインは、ルックオンチェーンによると、月曜日に追加で2万ETHを5800万ドルで購入した。
ビットコインに必要なのはリスク志向
一方、クリプトクオントのアナリストであるグガ・オンチェーン氏は月曜日、ドル安が必ずしもビットコイン上昇につながるわけではないと指摘した。
「ドルから金への逃避が進む一方で、ビットコインETFからは大規模な資金流出が起きている。パニック時の避難先は、デジタルではなく伝統的な資産であることが示された」と同氏は述べた。
「BTCが成長するには、米国通貨の弱さが恐怖ではなく、リスク志向から生じる必要がある」
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